徒然草

つれづれにさまざま書いています。

舟木さんの歌声で思い出した昔・・・

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舟木一夫さんのん十年の大ファンの私、彼が出した叙情歌謡のCDを聞きました。
彼は「高校三年生」で大ヒットし その後たくさんの歌を出し次々ヒット。
歌と共に映画にも多数出演し 「御三家」の一人として活躍しています。
彼の高校・・・からのファンの私。
彼のやさしい歌声に惹かれ彼の歌ならどれもこれも知っています~~なんて(笑・・・

このCDはちょっと昔の叙情的な唄を甘い歌声で唄っています。
初恋 さすらい 山のけむり あざみの歌 さくら貝の唄等など・・・
どれも懐かしい唄ばかり。

聞いていて昔の事を思い出しちゃいました。私の小学校時代の先生の事。
  山には山の憂いあり・・
  海には海の 悲しみや
  ましてこころの 花ぞのに
  咲きしあざみの 花ならば・・・♪ 「アザミの歌」
この唄の大好きな福島先生は 私が小学5・6年生の時の担任でした。
血気盛んな若い先生で いつも元気ではつらつとしていましたっけ・・

私たちクラスのみんなはこの先生が大好きでした。
大きな声でみんなを怒ったりすると 男の子たちもちじみ上がったものです。

今でも鮮明に覚えている事があります。
それは 夏のある日 夕立でも来るのかどんより・・と雲が空をおおい 何となく暗い・・・
そんな授業中、「今日はちょっと先生がお話をするぞ。窓際の人 カーテンを閉めなさい」
私たちは何事・・・???と思いつつカーテンを閉めます。
ただでさえ薄暗く曇った日の午後カーテンで更に教室が暗くなります。
「ちょっと怖い話だから 耳を済まして じーっと聞くように」

それからが大変です。幽霊の話なんです~~~~
奥のトイレから・・・とか 真夜中に・・・・・とか。。
福島先生の声は大きくなったり ひそひそ・・・だったり みんなもうその話に夢中!
薄暗い教室の中は 先生の話すお化けの話に 生唾を飲み込む音しか聞こえません・・・
しーーーーーーーん・・・・・・となってる所へ、佳境が近づく・・

「バシバシィィィィーーーーン!!!!!」
「ぎゃあぁあぁぁ・・・・・・」

この最初のバシバシーーン・・・!は 教室中がお化けが出るぞ出るぞ・・・・と生唾を飲み込んでる正にその時 突然先生が 履いているスリッパを素早く脱いで 教卓を思いっきり叩くんです!
し~~~~~~ン・・・・となっていましたから 私たちはもうビックリ!!!!!
声も出ないくらい驚きます、机なんか倒してしまうほど驚いて「ぎゃあ・・・・・・」(笑・・・

午後の眠た一い時間は・・・こうして過ぎます(笑・・・・)

今だったらきっと「PTA]が大騒ぎでしょうねえ~~~~「どういうことでしょう??」って。
あの頃は時間もゆっくり過ぎていた様な気がしますねえ。
私たちは何事においても一生懸命だったあの福島先生が大大好きでした。
ことあるごとに 「やーまーにはやーまのうれい~あり・・・」と
「先生の一番好きな唄だぞ」って、大きな声で唄っていました。
私もその唄が大好きでした。

卒業式の日 福島先生は男泣きにオイオイ・・・泣きました。
私たちも 男の子も女の子も悲しくて悲しくて わんわん・・・泣きました。
「いい子達だった・・・いい子たちだったぁ・・・」と泣いていた先生。
「ずーーっと小学校にいたいよー」とわんわん・・泣いて いつまでも手を振ったあの時。
思い出して涙が出てきちゃいました。

熱血先生ももう定年になられたでしょう・・・
私たちも中年になってしまいましたから・・
でもこのあざみの歌を聞くと あの頃にタイムスリップします。
お化けの話がとっても上手だった先生に 逢いたいなぁ・・・・・