犯人未明の殺人事件。対立する若き二人の検事。
正しいのはどちらの正義か・・
最上（木村）は東京地検の超敏腕検事。
刑事部に配属されてきた駆けだし検事、沖野（二宮）。
都内で夫婦が刃物で殺される事件が起きた。
最上は「松倉」に狙いを定め、その男の自白を沖野に任せた。
実は松倉は過去に、もうすでに時効を迎えてしまった殺人事件の重要参考人であった。
その時に殺された女子高校生は、最上の高校時代の仲間であったし、
憧れていたのかも・・知れない。
理不尽にも殺されてしまった彼女の事を忘れることができない。
松倉をあの当時、自白に追い込めなかったことを今も悔やんでいる。
この松倉が大変なしたたか者で、最上、沖野、捜査陣を翻弄する。
一向に埒の開かない事件に ある時から沖野は、最上の捜査方針に疑問を持ち始めた。
そんな時である、ある男が、老夫婦を殺した・・と、飲み仲間に喋ったことを聞きつける。
では・・松倉は本当に「白」なのか！？
最上の心は、ざわめき、あの、青春時代の淡い恋心と共に、殺されてしまった彼女を思い出す・・
「決して松倉を許さない！あいつが真犯人でなくてはならない！」
最上は歯ぎしりをする・・
私にとっては大変に難しい内容の映画でした。
もう一度、じっくり見れば、さまざまな人間関係や、松倉の人間性、
また、犯行をほのめかした男の真実、そして、最上の「心の闇」、
また、沖野の葛藤・・などが、見えてくるような気がします。
後半に、度肝を抜くようなことがおきます。
「検察側の罪人」・・・
罪とは？殺された人の心は？大切な人を失った人の、心の葛藤とは・・？
すごくいい作品だと感じています。
映画は始まったばかり。衝撃的な内容ですが、見てほしいと感じました。
