徒然草

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遺譜・浅見光彦最後の事件・・

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遺譜・・
浅見光彦最後の事件



2014年7月31日初版発行








浅見光彦の34歳の誕生日を祝う会が軽井沢で開かれることになった。
その会には、今まで光彦がかかわった数々の事件で出会ったヒロイン達が集結し、光彦を祝うというもの。
光彦はそんな席に出ることを嫌がるが、招待状は母親の雪江宛てに届き、
行かざるを得なくなった。
光彦はその席で、天災バイオリニスト・本沢千恵子(高千穂伝説殺人事件)から、
ドイツの気鋭のバイオリニスト・アリシア・ライヘンバッハと言う、妙齢な女性を紹介される。
実は彼女のボディガードをやってくれ、というもの。

アリシアの祖母が、昔、「インヴェ」という男に託したと言う、
バイオリンの「楽譜」を預かって来るようにと、アリシアに頼み、
彼女はその「インヴェ」なる男に会いたい、と光彦に言う。
しかし光彦は、気乗りがせず、一度は断ったが、
刑事局長である兄の陽一郎からの特命もあって、丹波篠山に赴くこととなる。

「インヴェ」という名前に導かれるように丹波篠山の男の元を訪れたが、
あろうことか、殺人事件に遭遇し、容疑をかけられてしまう。

第二次世界大戦前、ドイツからやってきたヒトラーユーゲント
その盛大な歓迎会のさ中、あるとんでもない秘密工作が進められていた・・
光彦は、何かに導かれるように、千恵子、アリシアとともに、
ドイツに旅立つ。
ドイツと日本で、次々見つかっていく新事実。
「インヴェ」が預かっていたという「楽譜」が 驚愕の事実をさらけ出す。
大戦前の事件が今、70年経って、現代に蘇る・・

光彦は 大戦前の事件と、図らずもかかわっていくことになる。果たしてどうなるのか・・
70年の時を経て来た「亡霊」の正体とは・・!




浅見光彦は ミステリー作家・内田氏が生み出したルポライター

ルポライターではあるが、しかし、事件ともなると、何を置いても駆け付け、そのさ中に身を置き、
一つひとつの謎を追い求めて、突き進む、いわば、「名探偵」
賢母の雪江、刑事局長まで上り詰めた兄の陽一郎、兄嫁と姪、甥、と共に
33歳の今も、浅見家に居候の身である。
自分でも「賢兄愚弟」だ・・などとよく思う、爽やかな好青年である。
そんな彼も34歳を迎えて、ちらちら・・と、結婚の二文字も見え隠れする本作品。

「光彦最後の・・」に惹かれて、買ってみました。
彼は、本当にもう「名探偵」は卒業するのでしょうか!?
そうなると・・何とも淋しいですね~~
彼が心を寄せる女性とは・・?

今回は飛行機大嫌いの彼が、意を決してドイツまで飛ぶ・・と言う、
国際的な面を見せてくれたりして、前後編を一気に読んでしまいました。
とても面白かったです。

浅見光彦ファンとしては まだまだ活躍させてほしい・・と願います。


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テレビドラマとして 浅見光彦を最初に見たのが、水谷豊さんでした。
いまではとても懐かしい映像です。私は、この家族がとても好きでした。
厳しいことを言っていても、母の雪江は 次男坊をこよなく愛していますし、
刑事局長の賢兄の兄も、光彦の才能に、一目も二目も置いていますよね。
水谷さん以降、年齢の事もあってか、さまざまな方が光彦役をしています。
それぞれに、個性も出ていますし、おもしろいですが、「水谷光彦」が一番印象に残っています。(#^.^#)


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