徒然草

つれづれにさまざま書いています。

風のなかの櫻香・・内田康夫著

 
イメージ 1
 
 
櫻香(さくらこ)は 産まれてすぐに捨てられた‥
5歳まで施設で育った。
母とは・・何なのか・・さえもわからなかった。
突然奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺に引き取られ、養女となった。
そこには 櫻香の母となる女性・安寿や「午前様」と呼ばれるずっと年長の女性がいた。  
櫻香はその寺で年月を重ねていった。
美少女の櫻香、言われるままにお題目を唱え、とても素直な聡明な少女となっていく。
 
ある日、浅見光彦は母と共に 奈良へと赴く。
そこで櫻香と出会う。
中学生になった櫻香。 彼女の周りで次々と不審な出来事が起こり始めたのだ・・
それをひどく心配した安寿が、光彦の母を介して彼に捜査を依頼する。

櫻香は美しいだけではなく、控えめで聡明な少女。
その彼女と、彼女を取り巻く尼僧たちの心配を光彦は知り、
謎を追って鳥羽へと向かった・・
櫻香の出生に何らかの秘密が隠されているのか・・光彦は推理していく・・
 
そこでは殺人事件が待ち受けていた。
更にあろうことか、
櫻香まで誘拐されてしまう。身代金として1億円が・・
浅見光彦はこの難事件を解決できるのか。
果たして、櫻香は無事に戻って来るのだろうか・・・
 

尊宮寺は、あの如意輪観音様のいる 中宮寺の事です。
中に登場する人物も実際の人物のようです。
平穏なはずの尼寺で起きた大変な事件に興味を持って見始めました。

登場する浅見光彦は 永遠の33歳。
「旅と歴史」のルポライターで、数々の難事件に首を突っ込み、解決していく
名探偵として知られています。
いつも母に 「陽一郎さん(光彦の兄・警察庁刑事局長)に迷惑がかかります!」
 と、一括されている彼。
しかし、実は母も、兄の陽一郎も 光彦の推理の素晴らしさに一目置いています。
今回は、その厳しい母の言う 「いつもの探偵のまね」・・を
母の方から許可されて彼は事件にすっぽりと入って行きます。
 
とても面白くて、2日で読み切りました。
テレビドラマになってほしい・・と思う一冊です。
 
イメージ 2
 

イメージ 3

 
 
 
 
 
浅見光彦シリーズと言えば
水谷豊さんの主演で始まったドラマ。
私は彼のこの役は はまり役だったと
 今も思います。
母に頭が上がらない事や 賢兄の兄に
尊敬の念を抱いている様子、そして
事件に遭遇すると100%頭の中はそれでいっぱいになる・・
そんな一途な彼が大好きでした。
彼が降板した時 ショックでした・・
 
 
 
その後たくさんの方が「浅見光彦」を演じていますが、
最近のシリーズでは あの、中村俊介さんがいいですね。
 
イメージ 4
 
33歳の光彦らしい若々しいイメージぴったりです。
 
内田康夫氏のこのシリーズは大好きで
本もたくさん持っています。
テレビドラマはどうしても2時間弱ですから、内容が変わってきてしまいます。
仕方ない事かもしれません。
でも、本と読み比べて見るのも、おもしろいですね~~~
 
本日 テレビ放送は 「はちまん」  (夜9:00から)
本では長編になっています。
どのように光彦が事件を解決していくのか、楽しみです。
 
イメージ 5
 
 
イメージ 6