
「杉下右京の多忙な休日」
碇 卯人 作
杉下右京が相棒の甲斐亨の事件で 無期限停職処分を受けた、その間の事件簿です。
①哀しきグリズリー
傷心の右京はかねてより訪ねたかった友人の元を訪れた。
アラスカの田舎町に住むパトリシアは
右京も変わりものであったが、彼女もそれに引けを取らないようである。
「一度遊びに来て」と誘われていた右京が訪ねていき、彼女はもろ手を上げて喜んでくれた。
しかし、その夜、巨大な人食い熊が出没。次々と被害者が出てしまう。
クマに襲われた1人の遺体を見た右京は、とある事に気が付いてしまう。
パトリシアとともに出かけた先で、右京はいつもの癖で、あれこれと発見してしまう。
「ひとついいですか?」彼が見たもの、気が付いたものとは・・

②天空の殺意
アラスカから帰って来てから、気ままな一人旅の彼は、世界遺産の北海道知床連山にいた。
そこで行われたトレイルランのレース中に、
網走刑務所から脱獄犯が紛れ込む・・と言う事件が勃発。
そしてそのさ中に事故か、殺人か、疑わしい事が起こり、
レース関係者や警察はやきもきとする。
事件はその脱獄犯が起こしたものと思われたが・・

杉下右京のスピンオフ第5弾です。
相棒だったはずの、甲斐亨がいなくなった後、無期限停職処分となった彼は、
行けずにいたアラスカくんだりまで出かけたりする。
今回も思いがけず起こった事件が彼を待っていたような、本です。
右京が休暇を取って行く先で起こる事件・・
事件が彼を呼ぶのかもしれません・・
