徒然草

つれづれにさまざま書いています。

母のこと・・・

今日はホームの母を訪ねました。

冬に「ホームじゃ何にもやる事がないからねぇ~~」と言っていた母。
父と結婚してから開拓者として働きづめだった母。
やっぱりその記憶は身体が覚えているんですね。
痴呆になっちゃっても 「ホームはきれいだから草取りもないし・・・」

で、「私のベストを編んで」と持っていった毛糸で 喜んで編み始めたベスト。
今年の冬は自分のベストも編んで 「なんか困っちゃった・・編み方を忘れちゃって・・」
と言っていた母。
でも自分のを編んだり小さな子供のものを編んだりしていたら
覚えていた事を思い出したのか とても立派に仕上がっていました。
で、私のも編み始め 毎日少しずつ編んでいた様子。
ある日尋ねたら「毛糸が足りないの」と・・・

さ~~て・・困った、もう夏になっちゃって同じのがあるかなぁ・・
買ったところに行き尋ねると他の支店から取り寄せてくれて それを持っていった。
差し出すと、「あら、これはなんだっけ??あんたのなの??誰が編んだの?」
やっぱり忘れていました・・・

でも 私が言い聞かすと「あら・・そうだった??足りなかったの??じゃあ、編んであげる」
と、快く引き受けてくれ、「でも・・・ここまでは誰が編んだの?」

やっぱりこうして話をしていると悲しくなることもあるけど、でも母はとっても元気で
最近はお医者にも行かなくなった様子。
規則正しい生活で 食事も行き届き暴飲暴食もなく、だからかな??と思えます。

ひとつ母が「悲しかった」事を話してくれました。
母の実の弟が 実家の近くにいて 先日尋ねてくれたんだそうで・・
「元気なの??」と声をかけられて「どこの方??」と言いそうになった・・とか。
鳥打帽をかぶり 年をとった弟。
母は80歳 弟だから78歳。年をとってるのは当然なんですよね~~
うちにいた頃は年中行き来していたのに すっかり忘れちゃって・・

「弟は私より小さくて家に(信州の母の実家)いるころは結構喧嘩したもんよー
私は姉だから 弟の頭を叩いて泣かしちゃったりね」
「あんな年をとった弟がいるなんて・・・なんでかしら??と思ったら悲しくて悲しくて・・・」

私はどうしてやりようもありません。。
母は自分の弟の顔も忘れてしまうんですねぇ・・
部屋には 母の若い頃の写真が。それに、その若い弟も写っています。
「これがいけないのかも・・・」と思いつきました。

「今度おじさんに、いまの写真を持ってきてくれるように頼んであげるね」
「あら、そうお?そうしてね。今の顔、知らないもんねぇ~~~」

とりあえず私の顔は忘れないでいてくれる母。
「あら!!〇〇子、きてくれたのね!!」と、嬉しそうに迎えてくれる母。
今のまま、これ以上病気が進みませんように・・・と祈りたいです。