盆提灯・・
今日は関東の茨城でも 太陽が顔を出して急に暑くなり、30℃です。
今まで、涼しかったので、こたえちゃいますね。
先日、仏具やさんで盆提灯を買い求めました。
私の実家の母が、去年10月に永眠し、
94歳という高齢で天に召されました。
それで、新盆となる8月のために、実家に持っていきました。
父は60歳でもうずいぶん前に亡くなり、弟も50歳で亡くなっていて、実家には弟の奥さんと、末の娘さんがあとを取っている訳ですが、弟もいなくなっちゃったわけで・・本当に淋しくなってしまいました。
父と母の故郷は、長野県の飯田市。
遠い故郷だったようです。
長野・飯田と言えば、四方を山に囲まれた街で、天竜川も近く、とても美しい所。
そんな故郷には、もう、父や母の兄弟もいなくなったでしょう。
なにしろ、母は末娘でしたから。
認知症を患ってからは、よく、信州の自分の家の事を話していました。
そう言った昔の事は、よく覚えているのですねえ・・
信州の家の話になると、16歳や、18歳の頃に戻ってしまって、
もちろん結婚したことや父の事や、私を生んだことさえ忘れていました。
それでも・・
弟が無くなった事を話すと、「ああ・・そうだわね。病気だったんだから・・・仕方ないわ・・」
などと。 それはよく思い出して悲しそうな顔をしたものです。
そんな母も、長寿でした、94歳ですから。
でも、認知症で、最後の頃は話もせず、何も分からないようで、ただただ・・
ベッドにいました。
ですから・・・幸せだったか?と聞かれると、「お母さんは、幸せだったよ」とは・・
言えないような気もします。
どうなんでしょうかねえ・・・
でも、人の寿命を何とかすることなど、できません。
何も分からずに、天命を待つのが、果たしていい事なのか・・・
これは誰にもわからないでしょう・・
とにもかくにも、実家には父も母も弟も、いなくなってしまい、
弟が建てて未完成のまま亡くなってしまった、新しい家に、いまは住んでいますから、
思い出もなくなってしまいました。
なんとも、複雑な気持ちです。
それでも、実家では 弟の末娘に赤ちゃんができて幸せそうですから、いいとしましょう。
盆提灯を持っていき、義理の妹にありがとう!と喜ばれ、
それでも、「縁(えにし)」は つながっているんだな・・等と思う次第です。