グループホームにいる母に逢ってきました。寝たきりになってしまっておよそ
1年・・私が行った時もぐっすりと眠っていました。
2月のお誕生日で、90歳になった母。
今は何も考えないで暮らしているのでしょう。
声をかければ、眼を開けます。
「はい」と 大きな声で返事もします。
やさしい母でした。 いつも親と同居している私の事を心配していました。
「お義母さんを大切にしないといけないよ」と、いつも言っていました。
夫を(私の父)たったの60歳の時に亡くし、1年間泣き暮らした母でした。
そんな母は、認知症度5・・を抱えて、ここ数年は少女に戻っていました。
「愛知県の織物工場から いまお休みを貰って帰って来てるの」
そんな事を笑いながら話していたのは、一年前です。
18歳に戻ってしまい、 私の事は忘れていました。
「そこに 神社があるでしょう?飯田の私の家の前にあるの。手を合わせて行ってね」
よくそんな事も言いました。
飯田・・長野県の飯田が父と母の生まれた ふるさとです・・
ご飯はちゃんと頂いているそうです。
「大きな口を開けておいしそうに食べていますよ」・・って。
寝ていても、実の母ですから、頑張って生きてほしいと願っています。
父と弟の写真があります。 父は寡黙な人でした。
難病にかかり、なすすべもなく逝ってしまった・・・
弟も父の所で酒を酌み交わして笑っているでしょう。
ホームの母に逢いに行くと、父と弟にも逢えます・・・
私は・・・父の逝った歳を・・越えました。
でも母は長寿です。 私も頑張りますよ。 私は幸せですよ・・おかあさん。