徒然草

つれづれにさまざま書いています。

「王妃の館」・・・

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「王妃の館」・・・人生は小説よりも喜劇なり

原作・・浅田次郎「王妃の館」

主演  水谷豊  田中麗奈吹石一恵・尾上寛之・石橋蓮司・安田成美・・・
監督  橋本一


太陽王ルイ14世によって建てられた300年の歴史を誇る「シャトー・ドゥ・ラレーヌ 王妃の館」
そこは世界中の人が憬れる パリ随一の最高級ホテル。
倒産寸前の旅行代理店が、とんでもないツアーを企てた。
ポジティブ・ネガティブ・・と名付けられたツアーを企画したのだ。
しかも・・あろうことか、ひとつの部屋を昼と夜、ダブルブッキング!

どちらのツアーも無事にパリに到着したが、どのメンバーも、何かしら心にある、言わば訳ありの人物たち。
その中で異彩を誇るのが、天才小説家と言われている、北白川右京である。
しかし、彼も、いまは大きなスランプに陥っている。

ツアーを企てた夫婦は、旅行会社をつぶさないために、このツアーをぜひとも成功させないとならない。
完璧!・・と思っていたツアーが、一癖もふた癖もある参加者たちによって、大変な事に・・

その中で、北白川右京は ルイ14世を描く新作小説執筆を考えている。
王妃の館内はもちろん、ルーブル美術館や、ヴェルサイユ宮殿に赴き
ルイ14世の足跡をたどると、小説の神が降りてくる。
「来た来た来た・・・」彼は必至に原稿用紙にペンを走らせる・・

その右京にそれぞれのツアー客が巻き込まれつつも、彼は順調に大作を書き連ねていく・・

右京の描く 17世紀の物語を織り込みながら、物語は進み・・
時にはツアー客の悩みを聞き、アドバイスをし、神がかった言葉を述べたりもする。
小説は佳境を迎え、いつしか・・
いつしか・・ツアー客全員を巻き込んで 小説の中の物語と、現実が入り混じって行く・・


果たして、ネガティブ・ポジティブツアーの面々に、幸せはやって来るのだろうか・・
北白川右京は、新作の大作は書き上げられるのだろうか・・・・



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すごかったです・・・(笑・・・)
テンポが速く、飽きさせません。
浅田次郎氏の小説を読みましたが、映画はそれとはちょっと違います。
しかし、テンポの速さと、何よりも、あの大スクリーンに 王妃の館やルーブル美術館
そして、ベルサイユ宮殿のすばらしい彫刻や、数多くの絵画等など・・・
惜しむことなく映し出されていますので、それらを見ているだけでも感動ものです。

また、お料理もすごいです。
そして・・デザートの数々は、映像を見ているだけでもきれいですてきです。

北白川右京の、ちょっと変わった風貌や、洋服なども、全く違和感なく画像に溶け込みます。
彼が、小説の神が降りてきて、原稿用紙に一心不乱に描き続ける姿なども、とてもすてきに思えました。

誰もが・・・しあわせになる・・・
そんな映画です。




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