
茨城百景・歩崎観音と、霞ヶ浦・・
かすみがうら市坂921
旧出島村きっての景勝地とも言われている高台にある、歩崎(あゆみざき)観音。
正式には、宝性院歩崎山長禅寺。
朱塗りの仁王門には二体の立派な仁王像。
御本尊は、十一面観音像。
御本尊は、古くから、安産と、漁師たちの水上の安全守り神として、平安の時代より守り続けてきた古い仏。
昭和25年に定められた 「茨城百景」にも記された、地でもあります。


霞ヶ浦を望むように、
二体の大きな仁王像。
朱塗りの立派な仁王門。


本堂脇の「開運の鐘」


本堂と仁王門の正面の東屋から眺める風景は、大変美しく、景勝地となっています。
観音様のある山一体と霞ヶ浦は、茨城百景の景観・百景です。


眼下の霞ヶ浦・・
左に、天王崎
正面は、三又沖
右手、浮島・・
霞ヶ浦といいますと、
帆引き船。
雄大な風景です。

1957年、旧出島村で撮影された 今井正監督の
「米」
その映画の記念碑も。
広大な山林を開拓者たちが懸命に掘り起こし、汗と涙の水田にする・・というお話です。
父母は、戦後長野から開拓者としてやってきて、大変な苦労をしました。
この映画の中に、父母の姿もあるといいます。
母は・・・よく涙を流して話をしていました・・
そんなことを思い出し、感慨深いです。



歩崎観音のお山の真下。右側は、霞ヶ浦。
水族館があり、敷地も広く、とてもきれいな場所です。


長野出身の父母とともに暮らした18年間・・・
今思えば、とても懐かしく、愛おしいと考えます。
父も弟も、すでに居ませんし、母は重度の認知症で、我が子の事も分かりません。
今回、歩崎観音に参った時、涙が出ました。
幼いころ、ここに来た覚えがあったからです。父も母も信仰に厚いひとでした・・
懐かしく、いい思い出です。
