徒然草

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下大津の桜・・

下大津の桜・・

 下大津の桜   かすみがうら市加茂

 

染井吉野   樹齢・・120年

       幹回り・・4.4メートル

 市指定天然記念物

 

真夏の下大津の桜を見てきました。

常緑のたくさんの葉っぱに覆われた、太い幹。今年の酷暑にも頑張って生きてほしいと願う一本。元気に育っています。

 

2020年から桜の保存会と樹木医さんたちが不定根誘導」という方法で、桜の樹勢回復を願い、取り組み中なのです。太い幹が覆われた姿は一種独特ですが、おおよそ三年後、新しい木が出て皆さんを笑顔にさせることを祈りたいです。

 

堂々とした姿です、120年間生きてきて、元は小学校があった場所でお子たちとともに暮らしてきた桜です。学校はなくなったけれど、地元の方々のやさしい笑顔に支えられて「いまを」生きています。

 

立派な立て看板があります。

明治37年(1904年〉 下大津尋常高等小学校がここに開校した折に 「当時の高等科1年生が元の加茂小学校から5~6本担いで運んで移植した」そうです。そこから数えると、120年という歴史のある桜なんですね。

よく言いますが、染井吉野は樹齢がもって80年・・と言われます。でもちゃんと手当てをしてあげればこうして長生きをする桜なんですね。

(長寿の桜として有名どころは、青森県弘前市の桜・真鍋の桜・・等など)

 

県内では染井吉野の古木で有名どころとして、「真鍋小学校の桜」をあげていますが、真鍋の桜は明治40年〈1907年〉開校ですから、下大津はそれよりも古く、茨城県内でも最古木候補となっています。

 

 

 

 

 

このような資料も置かれています。長男が作った「茨城一本桜番付」も置かれていまして、ありがたいです。

 

 

 

ご参考までに。詳しく載っております。

sakuraibaraki.localinfo.jp

 

 

 

 

染井吉野は 母を江戸彼岸、父を日本固有種・大島桜。

幕末のころの江戸染井村で植木職人らによって広められ、現在に至っています。

全てが「クローン」です、ですから、その地に植えられている染井吉野は、一斉に咲き、一斉に散っていきます。

その特性から戦時中は「パッと咲きパッと散る」と言い、悲しい歴史も残されています。桜に罪はありません。

 

下大津の桜は手厚い保護を受け、これからもずっと生きていけるでしょう。毎年、たくさんの花を咲かせて地元の方々、近隣の方々の目を楽しませてくれるでしょう。

桜は人間に対して、なにも、一切望みません・・ただ、「愛してほしいな・・」と、そう思うのみ・・・かもしれませんね。

           みのりん

 

 

 

撮影日・・2,023年07月12日