近代美術館の春は緑・・

水戸市郊外の茨城県近代美術館に行ってきました。
ただ今の展覧会
開館２０周年・美術館設立６０周年「所蔵品展｣

もともと、昭和２２年に大洗町にある「常用明治記念館｣内に発足したものだそうで、
所蔵品は３０００点を越えるそうで、今回はその中の１７５点を展示。
県内で活躍されていた　横山大観、下村か観山、菱田春草・・ら
また、洋画　彫刻、等など・・展示されていました。

大観はあまりにも有名な方で、私も彼の「富士｣の画はとても好きですが、
なかでも「隠棲」が、大好きです。

中国の賢人が　奥山で静かに月を眺めている様子が描かれています。

しーーん・・・とした中、何も聞こえません。
こうこうとした冴えわたった月の・・光のみが老子を照らしています。
月は描かれてはいません。
しかし、その月の光は　大きな岩も老子をも照らし、
更に　静まりかえったようすをもかもし出しています・・・

美術館の横は千波湖です。
緑に覆われていました。
新緑のシーズンですね。

いい画は　こころ癒されます。
惜しむらくは・・・
今回、菱田春草の『落葉』を見られなかったことが悔しいです・・・