「ウォーター・ホース」

「ウォーター・ホース」
ネス湖に眠った、ひとりぼっちの二人の想い・・・
僕はたった一人の親友を守れるだろうか・・・

かの有名なネス湖のネッシー
あの写真は全くのインチキ・・と報道されて　私たちは大変がっかりしました。
この映画は　その一枚の写真の　裏側に隠された真実の映画です。

主人公の「アンガス」は　美しいネス湖畔で　母と姉と暮らしている。
父は１年前亡くなった・・戦争で。
でもアンガスはそれを受け入れていない。
あんなに優しかったパパ、もうすぐ戦争が終わって帰ってくる・・そう信じている。
彼は誰も友だちのいない孤独な少年。

そんな彼がたまたま見つけた大きなたまご・・
内緒で持ち帰ったたまごはその夜に孵化して、見た事もない生物が生まれ、
孤独なアンガスと小さな生物は心通わせた。

「ロビンソン・クルーソー」から、クルーソーと名付けられた小さな生き物は
アンガスの手の中で大切に育てられたけれど　あっという間に大きくなって・・・

姉と彼の家に働きに来ている青年と三人で必死に守り続けた「クルーソー」
でも戦争のため軍の兵士達が自宅にもいて　どうにもならず、
ネス湖に放した。
クルーソーは広大なネス湖の魚を食べ、巨大化。
でも、アンガスを忘れなかった・・

「あの生物は、伝説の生き物かもしれないよ。世界に立った一匹しかいない。
君は選ばれたんだ」
ウォーター・ホース。孤独の生き物。

彼も巨大化し、人々の口にのぼるようになり、軍隊は敵の潜水艦と間違え 大砲を撃ち・・
アンガスは彼を広大な海へ逃がそうとする。

「僕が必ず君を逃がしてあげる・・！！」

自然に恵まれたネス湖畔
湖と山々ときれいな空のスコットランド。
小さなアンガスは、たった一匹の伝説の生き物を救うことが出来るのだろうか・・・

アンガスは母に言った。
「パパは・・・もう帰ってこないんだね・・・」

ネス湖のクルーソーとたった二人ぼっちだった彼。
小さい胸が　いま、少し大人になって。

アンガスが必死で守ろうとしたもの。大切な命。
涙があふれてとまりませんでした。
とてもすてきな映画でした・・・・