朝から草取りをしていたのですが、1時間ほどで雨になって、やめました。
で、前から気になっていた「和ダンス」の整理を始めました。
以前は、嫁に来るとき持ってきた着物類がいっぱい入っていたのです。ひと昔前は「嫁に来るときは、着物をそろえてタンスに入れて持ってきて・・」と、お仲人さんに言われて買い求めてタンスを持ってきました。
しかし・・殆ど着ることなく、でした。
そういった時代じゃなくなってきたわけです。
で、義母が亡くなって 時間が出来てから、殆どの着物は手放しました。中には仕付け糸がついたままのもありました。
着物じゃなくてお金で持ってきた方が後々よかった・・なんて思いましたね。
で、羽織とかアンサンブルの着物とか、まだ数点残っていました。これをどうするか・・??? ただ捨てるのも気が引けます。やはりリサイクルショップに持って行こうかな・・と。まあね。お金にはなりませんけどね。
タンスの奥に仕舞ってあった「尺八」を見つけました。
実家の父の尺八です。
父は59歳の時、難病にかかり、当時はその手当ても分からなかったらしく、60歳になった時に亡くなりました。珍しい病気だというので、解剖までしました。(私は反対でしたが、嫁いだ私の意見は聞き入れてもらえなかった)
その父が若い時から愛用していたのが、この尺八でした。
多分、父の父親が、茨城県に開拓者としてくるときに 父にくれたものだったのでしょう。父はよくそれを吹いていました・・
あまり上手ではなかったと記憶していますが、尺八とギターが父のお気に入りでした。
父が亡くなり、一年間母は泣き暮らしました。いつも泣いていました・・
それから数年後、「お前にあげるね」と、この尺八をタンスから出してきました。父親の形見分け・・と言うのでしょうか。
母の元にあるのがいいのでは?とも思いましたが、是非にというので貰いました。
この時、別に母が私にあの「雛掛け軸」もくれました。
いまとなってはどちらも「形見」になっちゃいました~~
タンスの奥に眠らせて置いた尺八。
今のところ どうしたらいいか分かりません。貰ってくれる人もいないでしょう。
まだ私の手元に置いて、雛掛け軸とともに、ひな祭りの時に飾ろうか、と考えます。
たった60歳で天に召された父。
弟も、50歳で天の父の元へ。
その分母は、94歳までの長寿でした。
父の尺八を久々に見て 小さい頃父が吹く尺八の音色を思い出しました。
懐かしいです・・