徒然草

つれづれにさまざま書いています。

大日向観音堂・夫婦桜に思うこと・・

3日ほど前の朝日新聞の記事「窓」を見て・・

大日向観音堂は、長野県須坂市にあるそうです。もちろん行ったことはありません。
この日の記事に、
「樹齢・250年の夫婦桜の妻のほうが倒れ、一本になった夫のほうは一人で咲いていた・・」
というもの。

記事には、今年の1月の大雪で雪の重さに耐えきれずに「妻」のほうが轟音と共に倒れた。
観音堂の敷地内にある樹齢250年の二本の枝垂れ桜は、
「夫婦桜」と呼ばれて、長い間皆に親しまれていた。
自宅から見え、毎日手を合わせていた・・と、ご近所の方のコメントも載っていました。
その方は 日々、観音堂の桜と暮らしてきたようです。
また、近隣の方も愛でていたといわれ、突然の「不幸」に、唖然・・・だったことでしょう。

今年の春、一本になってしまった「夫」の枝垂れ桜が満開を迎えた。
一人で、咲いていた・・と書いてありました。

桜は昔より、日本人の愛した花です。染井吉野の無かったはるか昔より
日本古来の桜は愛でられ、花が咲けば、春の農作業の印として、
また、お墓には、墓守桜として、 神社には、ご神木として・・
そのように愛してきたのです。

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在りし日の、夫婦桜だそうです・・

観音堂の夫婦桜も、250年という長い日々を、この地で仲良く暮らしてきたと思うと、
とても残念で、記事を読んでいて、涙が出ました。
今年は一人で咲いた「夫」の桜・・「夫もだいぶ疲れている・・」と ご近所の方。

「妻」を残そう・・と言う声で、「妻の幹で看板を作り、夫の横に建てる」と、決まったそうです。
元気がなさそうな夫の枝垂れ桜も、妻の看板が出来上がったら、きっと元気に・・・と、
皆さんは願っている・・と書かれています。

「妻」の桜も、きっと、皆に愛され、うれしかっただろう・・と、そんなことを思うと、また泣けました・・
いつまでも元気に、花を咲かせてほしいと願う、桜大好きな「みのりん」です・・

命は、限りあるものです・・ね。


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※ お写真は、ウエブ上からお借りしました・・

朝日新聞記事)

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