徒然草

つれづれにさまざま書いています。

「黒猫・アッシャー家の崩壊」  新潮文庫

黒猫・アッシャー家の崩壊  新潮文庫

    (ポー短編集1 ゴシック編)

   エドガー・アラン・ポー
     巽(たつみ)孝之 訳

 

 黒猫

私は精神に異常をきたしているわけではない。
夢を見ているわけでもない。
これから私はどこまでも悪夢としか思われない
日常的に体験した事件を記録する・・

子供のころから思いやりのある素直な性格だった。
若くして結婚したが、妻とも仲が良かった。
妻は私にいろいろなペットを買ってきた。
小鳥・金魚・ウサギ・・等々、特に大きくて真っ黒な黒猫はとても賢い。
黒猫への愛情は何年も続いた。

その後私は酒におぼれ酒乱になった。
そしてある夜、泥酔して帰宅した時、黒猫は私に爪を立てた、
私はその黒猫の片方の目をくりぬいてやった・・・
そして・・妻を殺した・・

 

 

 

そんな話で始まる「私」という男の自伝的な内容である。
その後、黒猫と妻がどうなったのか??

最後にはあっ!!っと驚愕することでしょう。
黒猫を侮ってはいけません・・

 

この「黒猫」始め 収められている物語はすべて短編です。
そして・・どれも摩訶不思議な物語・・
さすが、ポーの傑作です。


 黒猫
  赤き死の仮面
  ライジー
  落とし穴と振り子
  ウィリアム・ウィルソン
  アッシャー家の崩壊

 

 

 



私個人の思ったことですが・・
なにせ、文章が読み辛い。句読点こそあるものの、隙間なく書かれているので、何とも息苦しい。(笑)  文字がチラチラする・・(笑)
現代的に書かれている本を好んで読んでいますから・・かもしれませんね。