黒猫・アッシャー家の崩壊 新潮文庫
(ポー短編集1 ゴシック編)
エドガー・アラン・ポー著
巽(たつみ)孝之 訳
☆ 黒猫
私は精神に異常をきたしているわけではない。
夢を見ているわけでもない。
これから私はどこまでも悪夢としか思われない
日常的に体験した事件を記録する・・
子供のころから思いやりのある素直な性格だった。
若くして結婚したが、妻とも仲が良かった。
妻は私にいろいろなペットを買ってきた。
小鳥・金魚・ウサギ・・等々、特に大きくて真っ黒な黒猫はとても賢い。
黒猫への愛情は何年も続いた。
その後私は酒におぼれ酒乱になった。
そしてある夜、泥酔して帰宅した時、黒猫は私に爪を立てた、
私はその黒猫の片方の目をくりぬいてやった・・・
そして・・妻を殺した・・
そんな話で始まる「私」という男の自伝的な内容である。
その後、黒猫と妻がどうなったのか??
最後にはあっ!!っと驚愕することでしょう。
黒猫を侮ってはいけません・・
この「黒猫」始め 収められている物語はすべて短編です。
そして・・どれも摩訶不思議な物語・・
さすが、ポーの傑作です。
☆ 黒猫
赤き死の仮面
ライジーア
落とし穴と振り子
ウィリアム・ウィルソン
アッシャー家の崩壊
私個人の思ったことですが・・
なにせ、文章が読み辛い。句読点こそあるものの、隙間なく書かれているので、何とも息苦しい。(笑) 文字がチラチラする・・(笑)
現代的に書かれている本を好んで読んでいますから・・かもしれませんね。