徒然草

つれづれにさまざま書いています。

母の泪・・・(・_・、)"

我が家はお盆中 主人の兄弟やらで埋め尽くされて実家のお墓参りもままならず・・・・★
今日はやっと静かな私のお休み。
私の母は去年からの1年間で、さまざまな事があっていまはホームに入居中。
認知症になり ちょっと物忘れが激しいけど人の顔は覚えていて 私が行くととっても喜んでくれます。
ホームに入るまではいつも実家で一人、ご飯食べた事も薬を飲まなくちゃならない事も
すっかり忘れたり 夜と昼を取り違えたり・・・・
本当に不健全な生活だった様子。

ホームに入って10ヶ月、元来他人様と合わせる事は天才的・・の母、
「私 そういうことは慣れてるから」と、ホームでも人気者の様子。
ホームで連れて行ってくれるバスでの小旅行でも 「xxさん行きませんか?」と言われれば
「ええ、行きたいですね~~~」と嬉しそうに答え 出先でもみんなのことを気づかって
楽しそう・・・だとか。
カラオケ大会やお話会にも積極的に出て 職員の方にも可愛がられているみたい。
もうすぐ 盆踊り大会もあるとか。
「お母さんは上手だから連れて行くことにしましたよ!」と職員の方のお話です。(●^o^●)

最初は私も悲しかったけど いまの母を見ているとホームでの生活は母にとって良かったんだ・・と思える。
母を引き取って義母ともし折り合いでも悪かったら目も当てられない事になっていたかも・・

その母をホームから連れ出して今日はお墓参りに行った。
連れ合いを15年以上前に亡くし 去年の8月に最愛の息子を亡くした母。
開拓者として長野県より移住してきた戦後、とてもとても苦労して築いてきた田畑も
私の弟が亡くなった時点で皆無となって 母はどれほど悲しかっただろう・・・・

認知症はその頃からひどくなって ややもすると自分の子供が亡くなってしまった事さえ忘れる事も・・・
母にとってそれが良い事なのか私にはわからない・・けど、時々思い出したように
「私はこのホームにあといつまで居なくてはならないの?」と・・・・泣き出します。
なんと答えていいのか分からなくなってしまう事も。

お花をあげお水をたっぷり上げ 持ってきたお酒やらビールやら供え 母と共にお線香をに火をつけて
お供えし 祈る。
母は泣きながら「なんか悲しいの・・・・」と。
「ここにはxxさん(夫)と xxちゃん(息子)が居るんだったわね??」と母・・
「うん・・仲良く暮らしているんじゃないの?」と私。
「何で早く死んじゃったんだろうね?お前知ってるの?」と母。
私は思わず涙が出ました。

そのあと 近くの回転寿司店に寄って昼食。
母が「おすしなんて食べられないのよ」と言ったので寄ってみたのです。
回転寿司・・・・おすしのお皿が回っているのがよっぽど珍しかったのか 母は興味深そうに見ていた。
母にとっておすしは高級品、開拓者として毎日汗を流し貧乏に耐えてきた母。
お寿司はよっぽどの事がないと食べてはいけない高級な食材だったとか。

回転寿司はきっと母にとって「ありえない物・・・」かもしれない。
「おいしいわねぇ~~~」を繰り返し 「あなたが連れてきてくれたからこーんな美味しいお寿司を食べれるのねぇ~~ うれしい」
お母さん、回転寿司ってそんなに高くないのよ・・・とは言えませんでしたが
母のとっても嬉しそうな顔を見ながら 私も美味しく頂きました。
最後にデザートのメロンを食べ 「珍しいわねぇ・・おすし屋さんにメロンがあるなんて・・」
と、とっても不思議そう。

ホームに帰る道々 「忘れないようにしなくちゃ・・・」と言っていた母。
でもきっと帰ったとたんに忘れてしまうであろう・・・
でも、私が覚えていますよ、お母さんの嬉しそうな顔をね!!!(∩.∩)
また行きましょうね。