徒然草

つれづれにさまざま書いています。

納場地区の石仏・・

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納場地区の石仏たち・・
  小美玉市納場・公民館前

公民館前の道路わきに、何体もの石仏がおります。
じっくりと拝見すると、なんとも愛らしいお顔に出会えます。
こうした石の仏たちは、昔はこれ自体を拠り所としたと思います。
そう思ってみますと、更に愛おしく感じます。
古くは鎌倉時代辺りから、そして、江戸時代になると、庶民が盛んに信仰したとされています。

その信仰が 明治、大正、昭和に至ったものでしょうか。
野辺の何もないようなところに、忘れられたようにたたずむ野仏たちにも
庶民の深い信仰があったのでしょうか・・

いまも大切に、お祀りされています。

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聖観音像・・
 野仏としての観世音菩薩
と言われます。




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 片足に肘をかけた野仏に多くみられる観音様。
生きとし生けるものをことごとく救済する・・と言われる仏です。
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光明真言塔・・
梵字がきざまれています。
大日如来真言を知恵と慈悲によって救済してくれる。
下の方に、「一億・・」と、彫られていますから、地域の皆さんが寄り集まって、一億回、お題目を唱えて、
救済を願った・・のかもしれません・・・
珍しいものですね。

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こちらにはたくさんの
庚申塔地蔵菩薩などがおります。
元々ここにいたものか、
こちらに集めたものか・・は、
私には分かりません。
お花などを供えてある時もありますので、地元で手厚く護っているのでしょう。

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地蔵菩薩像・・






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庚申塔・・
江戸時代中期から幕末にかけて多く造られたそうです。
庚申信仰は「60年に一度回ってくるその夜は、寝ないで起きている・・」
それが今の、「お庚申さま」でしょうか・・
いまでは、農村部でもやらなくなってきていますが、昔は皆が集まって、
粗食ではあっても持ち寄って 仏の前で夜を明かしたのでしょう・・・

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ちょっと先には、八幡神社のうっそうとした森があります。
ずっと・・・いにしえより信仰してきたであろう、小さな仏たち。
これからもここで世の移ろいを見つめていくのでしょう・・

なんとも・・哀しいような切ないような・・それでいて、
とても愛おしい小さな仏たちです。

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