ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~
佐々木充は料理店を経営していたが、倒産の憂き目に合う。
実は彼は一度食べた料理の味を忘れることがないとされる、天才料理人。
店は倒産し、破れかぶれの気持ちを抱いていた彼の元に、
歴史の闇に消えた幻のレシピを探してくれ・・と言う依頼が舞い込む。
しぶしぶながらも引き受けた充。
幻のレシピ「大日本帝国食采全席」、112品目を作ることの夢を抱いた
天皇の料理番・山形直太朗は 妻と、信頼する二人の仲間と共に
寝る間も惜しみ料理のレシピ作りに没頭する。
「天皇に召し上がって頂く」という、その夢に向かって。それが・・幻とも知らずに・・
戦争が激しくなり、山形の運命は変わる、その中で、レシピは失われてしまう・・
山形もまた、一度食べればどんな味でも再現できる 絶対味覚「麒麟の舌」を持つ男であった。
激動の1930年代、その時に無くなって行方不明の幻のレシピを探す充。
「なんで俺が・・」と、嫌気はさすものの、料理の夢は捨ててはいない。
彼もまた、「麒麟の舌」を持っていたのだから。
充がやっとの思いでたどり着いた先には、それはそれは、思いがけない真実が待っていた・・
画面の中は、山形の生きた激動の満州国時代と、充のいる現代とが
走馬灯のように現れます。
「幻のレシピ」は失われた・・と。そのレシピは果たして、失われては居ずに、存在をするものなのか・・
投げやりな充と、必死に生きてきた山形とが、対照的に描かれていました。
あっ・・!という、最後に、大きな感動が・・真実がありました。
涙なしでは終われません。大きなハンカチが必要です・・
佐々木充・・二宮和也
山形直太朗・・西島秀俊
その妻・・宮崎あおい・・
山形直太朗たちの作り出す料理は、素晴らしいものがありました。
私の、見た事も無い料理です・・