徒然草

つれづれにさまざま書いています。

ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

イメージ 1



ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~


      監督・・滝田洋二郎    原作・・田中経一「ラストレシピ」


佐々木充は料理店を経営していたが、倒産の憂き目に合う。
実は彼は一度食べた料理の味を忘れることがないとされる、天才料理人。
店は倒産し、破れかぶれの気持ちを抱いていた彼の元に、
歴史の闇に消えた幻のレシピを探してくれ・・と言う依頼が舞い込む。
しぶしぶながらも引き受けた充。

1930年代の暗い時代、日中戦争前の満州国で、陸軍からの依頼によって
幻のレシピ「大日本帝国食采全席」、112品目を作ることの夢を抱いた
天皇の料理番・山形直太朗は 妻と、信頼する二人の仲間と共に
寝る間も惜しみ料理のレシピ作りに没頭する。
天皇に召し上がって頂く」という、その夢に向かって。それが・・幻とも知らずに・・

戦争が激しくなり、山形の運命は変わる、その中で、レシピは失われてしまう・・
山形もまた、一度食べればどんな味でも再現できる 絶対味覚「麒麟の舌」を持つ男であった。

激動の1930年代、その時に無くなって行方不明の幻のレシピを探す充。
「なんで俺が・・」と、嫌気はさすものの、料理の夢は捨ててはいない。
彼もまた、「麒麟の舌」を持っていたのだから。

充がやっとの思いでたどり着いた先には、それはそれは、思いがけない真実が待っていた・・



画面の中は、山形の生きた激動の満州国時代と、充のいる現代とが
走馬灯のように現れます。
「幻のレシピ」は失われた・・と。そのレシピは果たして、失われては居ずに、存在をするものなのか・・
投げやりな充と、必死に生きてきた山形とが、対照的に描かれていました。

あっ・・!という、最後に、大きな感動が・・真実がありました。
涙なしでは終われません。大きなハンカチが必要です・・


佐々木充・・二宮和也
山形直太朗・・西島秀俊
 その妻・・宮崎あおい・・

山形直太朗たちの作り出す料理は、素晴らしいものがありました。
私の、見た事も無い料理です・・

イメージ 2