徒然草

つれづれにさまざま書いています。

芭蕉の「奥の細道」・・

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※ 「奥の細道」が 面白いほどわかる本・・土屋博英・著
※ 一個人「奥の細道」を旅する・・


奥の細道が面白いほどわかる本」
  松尾芭蕉が、門人の河合曾良とともに、150日間、おおよそ2400キロを旅した記録です。
誰でもが知っていることでしょう。格調高い漢文調と、俳句で綴られた作品で、
いまもなお、人々に愛されていますね。
芭蕉がこの旅をするにあたってなぜ「曾良」を伴ったのか、なぜ、2400キロもの旅を決心したのか・・
知らないことが多かったし、有名な俳句しか知らなかったので、探して買い求めました。


こちらの本は、江戸から奥州、北陸道を巡りながら、様々な人と出会い、また、その土地の
人との交流を通し、そして、名所や、旧跡を訪ねて、俳句を読み進めたものですが、
漢文調はちょっと難しい・・
そこを 芭蕉と、曾良の受け答えなどで 優しく説明されていて、また、元の漢文調も
現代訳がちゃんとついていて、理解するのに、苦労しません。
芭蕉曾良の掛け合いは、もちろん作者のマンガ的な言葉も織り込まれていますが、
そこがまた面白く、簡単に読み進められます。


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江戸を旅立つ時・・      「草の戸も すみ替わる代ぞ 雛の家」
            「行く春や 鳥啼魚の目は泪」
                     ~
大垣にて・・    「蛤の ふたみにわかれ 行く秋ぞ」・・・まで。

一句一句の 訳も丁寧に書かれていてよく分かります。
五七五の たった17文字の中にも、さまざまな思いが込められていて、大変面白く勉強にもなります。

「一個人」のほうは、各地の写真付きで俳句を紹介していますので、上の本と、合わせて見ると、
その地域の風景やお寺や、また名産品などが分かります。
   (※ 但し・・本が小さいためか、文字もかなり小さくて、これは失敗したような気がします。
   写真はきれいで見やすいのですが、内容を詰めすぎた為か、ギッシリ・・と、細かい文字が並んでいま      す。拡大鏡なしでは読めません…笑)

私は、「・・・面白いほど・・」の方を読みながら、写真を見る・・の繰り返しです。
こちらの本は、安心して読めますし、おもしろく、どんどん進みます。
難しい原文も こうした本があるといいですね。 いい本に巡り会えました。(^_^)/



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