徒然草

つれづれにさまざま書いています。

村松晴嵐・・(水戸八景)

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村松晴嵐(むらまつのせいらん)

村松虚空蔵尊の奥にある「水戸八景・村松晴嵐の碑」
丸い自然石に斉昭公の文字が刻まれています。
斉昭公より先に光圀公がこの地を訪れ、村松皇大神宮にお参りしたとのこと。
 「村松の梢に波の音きいて夜半の嵐に夢も結ばず」と詠んでいます。

光圀公や、斉昭公がこの地を訪れた当時、すぐ前には虚空蔵尊が、
そして白砂青松の美しい景色が広がっていたことでしょう。
今は、原発の施設が迫り 昔の面影はなく、、村松晴嵐の碑からも海は見えません・・
何とも・・・侘しいような切ないような気持になりました・・

    真砂地に雪の波かとみるまてに
        塩霧はれて吹く嵐かな   烈公(斉昭)

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仁王門をくぐると、村松虚空蔵尊です。
真言宗豊山派の寺院。 御本尊は、かの有名な空海が造ったとされる、虚空蔵菩薩尊。
日本三大虚空蔵堂の一つです。
領主、佐竹氏の庇護の下、500年を過ごし、徳川家康公より、朱印地五十石を寄進され、
光圀公の庇護の元に栄えてきました。
お子達の七つのお祝いに訪れる家族が多く、厄払い、出世開運を祈願します。

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五重の塔
この奥に「村松晴嵐の碑」があります。

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奥之院

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村松大神宮
虚空蔵尊の横の道奥に鎮座しています。
伊勢神宮の御分霊をお祀りしています。茨城のお伊勢さま・・と呼ばれています。
御祭神・・天照大神

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正面が虚空蔵尊、お寺です。右手の鳥居が、村松大神宮です。


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水戸八景とは・・
水戸藩主、徳川斉昭公が領内を巡視し、藩内の景勝地八カ所を選び選定したものです。
「湘湘八景」にならったものと言われています。
現在残されている「碑」はすべて当時のもので、文字は斉昭公直筆です。

水戸城を囲むように選定された八景ですが、藩士にも訪ねるように推奨されたと言われます。
一巡するとおよそ30里。昔の事ですから、一日では、到底無理でしょう。

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