「スキャナー」
脚本・・ 古沢良太
音楽・・ 池 頼広
監督・・ 金子修介
ちょっと前まで「マイティーズ」と言う名前で
お茶の間を沸かせたコンビの二人。
仙石和彦は、残留思念を読み取り 人の思惑や
感情、記憶などを読み取ることができた。
ただ、そのことから、引きこもるようになり、今は
マンションの管理人として、極力人前に出ない生活をしていた。
またもう一人の マイティ丸山も鳴かず飛ばずで解雇寸前・・
そんな丸山の所属するプロダクションに うら若い女性、秋山亜美が訪ねてきた。
「ピアノの講師の女性を探して・・」と言うもの。 行方不明になっているとのことで、仙石に
その女性の持っている持ち物から残留思念を読み取り、行方を捜してほしいと。
最初、心から嫌がっていた仙石ではあったが、その女性の持ち物に触れた瞬間、
連続殺人事件が起こったことを「見て」しまう。
さすがに警察に知らせ、行方不明の女性は、三人目の犠牲者になりうる・・と確信をする。
若い男性二人、そしてその女性一人の繋がりが、やっと・・・分かった時、
仙石の目の前に「残留思念」が 恐ろしいように湧き上がる・・
やる気のないまま、引きずられるように事件のさ中に入っていってしまう仙石。
しかし彼が「見る」思念に、やがて まっすぐに立ち向かう彼。
思いもかけぬ犯人像に行きついたとき、果たして彼は・・・
野村萬斎さん、初めての現代劇映画らしいです。
彼の「陰陽師」に魅かれて見たのが初めて。 その後、彼の低音の声に魅了された私。
さすがですね~~~~ 彼・仙石の苦悩が良く表されています。
手をかざし、残留思念を読み取っていく仙石と、鳴かず飛ばずで首を言い渡されているマイティ丸山と。
対照的な二人ですが、片や、人前に出たくない、
片や、もう一度二人で花を咲かせたい・・ そんな二人が猟奇殺人事件に巻き込まれていく・・
面白かったです。