杉下右京のアリバイ
碇 卯人 著
朝日新聞出版
奇術師の罠
ロンドンのナショナルギャラリーで、大好きな美術を鑑賞し、満足した杉下右京は、
アフタヌーン・ティを楽しもうと街中に出て店を物色していた。
突然「そこの日本人!」と横柄な態度で呼び止められ、
あろうことか、殺人事件の容疑者にされてしまった。
ロンドンは大好きで、今回も休暇を取って のんびりゆっくりと楽しんでいた矢先。
今回こそ、事件など起こらない事を、そして興味を持たない事を思っていたその矢先。
呼び止められた右京は、案の定 興味が湧いてしまった。
何にでも首を突っ込みたくなる悪い癖・・
そのスコットランドヤードでの取り調べの最中に、見知った顔が表れた。
右京が昔、研修で訪れた時、教官だった人物で、温厚な人であった。
とりあえず、容疑は消え去ったが、右京は事件の顛末を知る。
マジシャンの、ロイ堀之内が、マジックの一つとして行っている
テレポーテーションで、ずっと遠くに行き、殺人を犯した・・と言うのだ。
しかも、そのマジックショーで、彼は殺人の予告までしていた。
少しの時間で遠くの人間を殺せるのか・・
右京の食指が動き、その解明にと突き進んでいく・・
香港での連続殺人鬼の完全犯罪を右京が暴く・・
ロンドンの帰りに立ち寄った香港でも、偶然事件に出くわしてしまう・・・
右京のすごい所は、「せっかくの休暇なのに・・」とは思わない所だ。
ちょっとした事に目をつけ、ぐんぐんと、そのさ中に入っていく。
気になったら、とことん調べないと気が済まない。
邪険にされようが、一向に気にしない。
そして、事件が解決した時、彼はもう、後ろを振り向かない。
ただ・・前を向くだけである。
テレビドラマでは語られない、右京の事件簿である。
買ってしまいました・・「相棒・劇場版Ⅲ・・巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」
お高いので、ポイントをためて、やっと買いました。(笑・・・)
あ・・ヨークベニマルで紅茶を買おうとしたら・・ありました!こんなバージョン。
何ででしょうねえ。すぐに手が伸びます・・・(笑・・・)
右京さんが定年退職しない事を祈っています。(笑・・・)