徒然草

つれづれにさまざま書いています。

蜩の記・・

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「蜩(ひぐらし)の記」



原作・葉室 麟 「蜩の記」
監督・小泉堯司









大罪を犯したとして、その10年後、切腹を言い渡された戸田秋谷(しゅうこく)。
その10年後までに、藩の歴史である、「家譜」を完成する事を命じられている。
その切腹の日は3年後に迫っていた。

檀野庄三郎はその秋谷が逃亡せぬようにと、藩命を受け、
秋谷の家族と共に暮らすようになる。

切腹と言う過酷な運命を背負っている秋谷ではあったが、
日々を大切に静かに家譜を作る事に専念している姿を日々見て、
庄三郎は過去に起きた事件の真相を探ろうとする。
秋谷が到底大それた事件を起こすなど、考えられないと思った・・


「蜩の記」・・とは・・
10年後、切腹を命じられた秋谷が、その運命を静かに受け止め、
日々を大切に生きる・・その毎日を綴った日記。
秋の気配が漂う頃、悲しむかように鳴く「ひぐらし」と、
「その日暮らし」の、身である・・
それを掛けて、その日記を「蜩の記」と名づけた。




日々、家譜を書く事に専念し 穏やかに過ごす一家の主を中心に
妻と娘、息子が、必死で強い心で生きようとする・・
そんな とても静かな映画です。
そこにやって来た若き庄三郎が 秋谷に心を寄せ、
やがて、彼の事件の内容を、真相を突き止めて行きます。
一途に、秋谷を、また一家を助けようとする庄三郎なのです。

四季折々を・・とてもきれいな映像で綴っていきます・・



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