京都の有栖川
親王の第12女、登美宮吉子女王が、
徳川斉昭公に降下されました。
後、
偕楽園開園に当たり、また、
講道館に、と、二本植えましたが、それは枯れてしまいました。
昭和38年、
京都御所から根分けして貰った桜を 二カ所に再び植えたそうです。
その一本がこの左近の桜です。
樹齢はさほどではありませんが、のびやかに、雄々しく育って、枝を四方に伸ばした姿は、正に王者の風格。
桜は、白山桜。 花と同時に、葉っぱも出る山桜、とてもかわいい白い花をつけます。
ちなみに、吉子婦人の産んだ長男・慶篤は
水戸徳川家第10代藩主。
その三番目の男子が、徳川家最後の将軍、
慶喜公です。
この白山桜は、遠くの京都と水戸のえにしを結んでいるんですねえ・・・
開園前でしたので、上がりませんでしたが、
この
好文亭の二階から眺める左近の桜は、また違う趣があります。
偕楽園にお越しの際は、ぜひ、
好文亭からの桜をご覧くださいませ。
公園は桜の花が満開でした。
撮影日・・2014年4月08日