真壁のおひなまつり
―和の風 第十一章―
~~~3月3日まで。
桜川市真壁・・
震災からもうすぐ二年・・
そんな真壁の街、今年もお雛まつりがおこなわれました。
行けないかな・・・と思っていましたら、友人がちょっと見てこようか、と。
ほんの数件だけ見てきました。
真壁町は古くは真壁氏が真壁城を築いたことに始まりました。
後に・・
陣屋があったところを中心として、市街地には古い町並みが広がっており、国の登録有形文化財建造物の数は100を軽く超えています。
2005年 桜川市になりましたが、「真壁」の名を残して いまに至っています。
古い歴史のある真壁、 街中には商店が軒を並べ、古いお雛さまが、そこかしこに見られます。
茨城のひな祭り・・・と言うと、やっぱりこの「真壁のひなまつり」が代表格です。
上のお雛さまは、「古今雛」(こきんびな)
今では非常に貴重な雛です。
江戸時代の明和年間(1764~72)頃に作られたとされた雛で、
目には玉眼が入れられています。
現代のお雛さまの前身とも。 立派です・・・・
御殿雛・・・ 御殿の中に内裏雛が置かれています。
御殿を組み立てるのも大変でしょう・・・
真壁の街中のお家では 間口を広げてどなたでも入れるようにしてあります。
中には貴重な雛は 写真禁止の所もあります。
マナーは守りたいですね。
今では珍しい井戸・・
昔はこれでした。
水が出会くなっちゃうと、「呼び水」を入れて使ったものでした・・
今でも使用しているようです、懐かしい・・
あんかの中の、おひなさま・・・
私は使った経験はありませんが、 通称「ねこあんか」と呼ばれたあんか。
トレイの灰に炭を乗せ、少し灰を被せて使う。 このまま布団の中に入れたり、炬燵の中に入れたりする。
意外に火持ちがよく、半日くらいはもたせることができる。
意外に火持ちがよく、半日くらいはもたせることができる。
でも・・・今考えると・・・中は「炭」ですから 良く火事にならなかった・・・と思います。
五所駒瀧神社 ・・・
平安時代の長和3年(1014)の創建と伝えられています。承安年間(1171~74)には
真壁の街のはずれ、筑波山の山すそにあります。
享保雛・・・ これも珍しい雛です。
錦や金襴を使った華やかな着物で,江戸の町方で好まれたそうです。
神社の横の、かやぶきのお家に たくさんの雛人形が飾られていました。
行ったこの日は、平日だったためか、ひっそりとしていました。
これは・・・・糸巻き車ですよね。
紡車(いとぐるま)とも呼び、まゆからとった糸を何本か集めて、使いやすいような糸に巻き取るのに使用していました。
珍しい・・ 歴史館などで見るしかないような気がします。
とうみ・・・唐箕と書きます。
いまはなくなってしまいましたが、 結婚先にも実家にもあって使っていました。
小さい頃、父親に真ん中の風を起こすノブを回せ…って言われて、手伝ったことがあります。
いやはや・・・ 神社で、雛人形よりもこちらの方が珍しかった・・(笑・・・) (〃▽〃)
火鉢・・・・ これはまだあるでしょうか。
私んちもあったんだけど・・・どうしちゃったのかなぁ・・・
ぬくもりがありますよね。