徒然草

つれづれにさまざま書いています。

東京家族・・

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監督 山田洋次
出演 橋爪功吉行和子 西村雅彦・蒼井優・・
 

 
これは、あなたの問題です・・
 
 
 
 
2012年5月・・瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と、妻、とみこ。
東京で暮らす子供たちに会いにやって来ました。
開業医を営む長男家族、美容院経営の長女家族、舞台美術の仕事をする次男。
家族は久々に顔を合わせます。
 
のんびりした生活を送っている両親と都会でせわしなく暮らす子供たち・・
生活のリズムは全く違っています。
たった数日のうちにお互いの溝が出来てきます・・・
 
そんな中、忙しい・・と子供たちは両親を横浜のホテルに送ってしまいます。
ぼー・・・と 一日を過ごす両親・・・
「島に帰ろう・・」周吉は言います。
やっておく事がある・・と周吉は東京で暮らす同郷の友人を訪ねますが、
「嫁が怖い」」と友人は周吉を泊めるを断ります・・

そのころ、とみこは、次男のアパートで、次男が結婚を約束した彼女と会います。
「息子をよろしくお願いします」と、頭を下げるとみこ。
その次の日 長男の家に戻ってきたとみこは 突然倒れてしまいます。
そして・・・あっけなくこの世を去ります。68歳でした・・・

東京に出てきて 最愛の子供たちに会って嬉しいはずの両親。
しかし、子供たちは自分たちの生活に追われ、つれない態度を取ってしまう・・
「仕方ない」と思いながらも、淋しさを抱いてしまう父と母・・

突然妻を亡くしてしまった父。
寡黙で あまりものを言わない父、その彼はこれからどうしたらいいのか・・
美しい瀬戸内海の小島で とみこの葬儀が営まれます・・・
 



見ていて、涙なみだ・・でした。
この物語はどこにでもあるものでしょう・・・
両親は必ず歳を取ってきます。
歳を取って来た時、子供たちは、必ず生活に追われている年代です・・・
親は我が子に会って、一緒にいたいだけなのでしょう。
しかし、子供たちは両親の上京を「困る」と思っています・・

 
私も歳を取ってきました。
そんな自分を この映画の両親と重ねて見てしまいます。
東京という都会にこそ住んではいませんが、親と子供、生活のリズムは違ってくるでしょう。
親は、歳を取ってくれば子供と共にいたい・・と思うものです。
しかし、そこが難しい・・
 

そんなどこにでもある情景を、とても静かに・・ゆっくりと、丁寧に描いて行きます・・
とても考えさせられるすばらしい映画です・・
涙無しには見られません。
「そうそう! そんな気がする・・・」何度もうなずきました・・
 
歳を取る・・・ ちょっと悲しい気がします・・・・
 
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