徒然草

つれづれにさまざま書いています。

「臨場」

 
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臨場
 
「拾えるものは根こそぎ拾ってやれ!」
 
 
内野聖陽 松下由樹 渡辺大 高嶋正伸・・
 
原作 横山秀夫「臨場」
 
 
 
 
 
 
検視官とは・・
刑事訴訟法に基づき 変死体の状況捜査を行う 司法警察員である
 
 
平穏な一日のはずだった・・
人々が行き来し笑い、赤ちゃんをあやし、携帯を操ったり仲間と話に興じたりしている
そんな平穏なその瞬間に事件は起こった。
定期バスが、突っ込んできて、中から血まみれの男がナイフを振りかざし、
通行人を次々と襲った。
無差別通り魔事件・・
死者4名、重軽傷者15名・・・悲惨な出来事だった。
その犯人、波多野は精神鑑定の結果 心神喪失とされ、刑法39条により無罪が確定。 
突然大切な家族を失った遺族たちは行き場のない悲しみと怒りをどうする事もできなかった。
 
その事件から2年後、弁護士と精神科医が相次いで刺殺体で発見される。
警視庁刑事部鑑識課検視官、倉石は二人の部下とともに検視に当たり、
弁護士の死亡時刻に疑問を抱く。
更に双方の事件は同一犯の可能性があると考えた。
警視庁捜査一課の管理官、立原も 二つの事件は同一犯では?・・と感じていた。
 
そしてさらに事件は意外な方向へと突き進んでいく。
神奈川県警の管理官、仲根は 2年前の被害者遺族の犯行と断定。
「俺のとは違うなあ」
倉石の異を唱える言葉に、仲根は反発する…
 
無残にも殺されてしまった尊い命。
言いたかったこと、伝えたかったことがあった・・と泣く遺族。
重大な殺人を犯しておきながら、法に守られ無罪となった犯人に
「なんで殺したのか」と聞きたい…と泣く母・・・・
 
行き場のない憤りと深い悲しみの中、倉石もまた、涙を流す…
 
 


社会派ミステリー作家の横山秀夫氏の人気シリーズは テレビ放映されて、反響を呼びました。
鋭い眼力と執念で事件の真相に迫っていく倉石と小坂、そして永嶋。
倉石本人も以前、愛する妻を無残にも殺される・・・という悲しい過去を持っている。
リアルな検視シーン、破天荒な倉石の個性は 放映されると一躍有名になったようです。
私も好きで毎回見ていました。
立原始め、刑事たちがつかんできた情報に「俺のとは違うなあ!」と
異論を唱え、立原とはいつも衝突しました。
 
今回、その立原管理官とのすごい衝突はあまりなく、
立原が倉石の意見を見逃さなかった点に 事件の進展があったようにも思えます。
 
何はともあれ、今回の事件は複雑に絡み合い、進みます。
意味もなく殺されてしまった人々…
涙が出て止まりませんでした。
考えさせられる映画となりました。
 
いつも思うんですけど、人の死とは・・まして理由なき死は辛すぎます。
いまの時代・・・これと似た事がよくあります・・・・
 
ご覧になる方、エンドロールまで見てくださいね。
 
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立原管理官が素敵でした・・(*^_^*)
 
 
 
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