源氏物語 千年の謎
紫式部はその物語に何を封じ込めたのか・・・・
絢爛豪華な平安王朝の時代、時の権力者、藤原道長は、娘に帝の子をもうけさせるために
紫式部に物語を書くように命令した。
式部は構想をめぐらせ、一つの物語を生み出してゆく・・
到底かなわぬ思い、それが光源氏をさまざまな女性の元へと走らせる羽目になるのだった。
源氏は宮廷の女性のだれもが憧れる男性、
しかし、源氏の心は癒されることがなかった。
正妻・葵の上、年上の愛人・六条御息所、癒しの愛人・夕顔と、奔放に愛を求めて彷徨う。
そして、怨念のあまりの深さゆえ、愛した女性が呪い殺される・・・という
悲劇にも遭遇してしまう・・・
その物語のおかげなのか、帝との間に子供をもうけた、彰子。
それで、「源氏物語」は終わるはずだったのに、式部はその物語をやめようとはしなかった・・・
平安の王朝の大変優雅できらびやかな様子がとてもすてきでした。
女性たちの着る十二単衣、また男性たちの衣装もすてきでした。
それを見ただけでも、劇場に行った良さがあります。
「源氏物語」はどなたも知る名作ですが、なかなかじっくりとは読めないですね。
この物語は四人の女性にスポットを当てた形で進められていきます。
六条御息所がなぜ、怨霊となったのか・・などなど、興味尽きぬ物語です。
紫式部自体も謎の女性と言われています。
なかなか興味そそる映画でした。
ただ、式部の生きる実際の世の中と、式部描く「光源氏の世界」が
一緒の画面で移り変わっていくので よく見ていないと、現実なのか物語の中なのか・・・と、
自分自身もさまよう事に。
久しぶりの映画でした。