徒然草

つれづれにさまざま書いています。

八日目の蝉

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「八日目の蝉」
 
 
 
原作・角田光代
監督・成島出
主題歌・中島美嘉 「Daer」
 
ヒューマンサスペンス。
希和子は妻子ある男性と恋に落ちた。
そして子供ができ、喜ぶ彼女。しかし当然のごとく、男は「今はその時じゃない」と。
自分は子供をおろした・・なのに、男の妻にはかわいい赤ちゃんが生まれた・・
希和子はひと目、その赤ん坊を見たい・・と願った。
 
土砂降りの雨の中、小さな女の赤ん坊を希和子は抱きかかえて逃げ去ってしまう。
自分が産めなかった赤ん坊がそこにいる・・
子供を実際に産んだ事がある無しにかかわらず、
   すべての女性の体の中に秘めた「母性」
希和子はその子を「薫」となずけた。
「自分たちの子が生まれたら、必ず薫と名付けようね」
いつか・・そんな事を男と話したことがあった・・・
 
突然誘拐された我が子が帰ってきた。
恵理菜(薫)は 実の母のもとに帰された・・
しかし希和子を実母として過ごしてきた彼女、たくさんの愛情で育てられていた彼女は、
実母の元に帰ってからもなじめず、心を閉ざしてしまう。
そして母もまた、辛い日々を送ってしまう・・
 
恵理菜(薫)が大人になった時見知らぬ女性が訪ねてくる。
「あなたと一緒にいた事があるの」
その女性の言葉に、心が動かされた恵理菜(薫)。
彼女とともに過去へ・・と旅立つ。
 


いかに恵理菜(薫)を、希和子が愛していたか、いかに必死で恵理菜(薫)を育ててきたのか・・
それは「母性」だったのだろうか・・
恵理菜(薫)の心の奥を描いていく、ヒューマンサスペンスです。
切なくなるほど、悲しくなるほど・・・の映画です。
女性には見てもらいたい作品だったと感じます。
涙が出ました。
おとこの身勝手さに 腹も立ちました。
 
 
「普通は一週間で死ぬのに八日目まで生き残ってしまった蝉はさみしい」
 
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