徒然草

つれづれにさまざま書いています。

「美術館に行こう!」ミッフィーと一緒に・・

 
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茨城県近代美術館企画展
「美術館に行こう!」
モダン・アートの楽しみ方
 
ミッフィーと作品を楽しむ展覧会・・
に行ってきましたよ。
久しぶりの近代美術館です。
 
 
ミッフィーってご存知ですよね~~
うさぎの女の子なんです。
作者はオランダの絵本作家でもあり、
グラフィック・デザイナーでもある
ミッフィーは彼の絵本の中の主人公。
 
 
 
 
 
 
 
シンプルで温かみのある線と、ブルーナカラーと呼ばれる6色の限られた色数で描かれた彼の絵本は、世界中の人に愛されています。
この展覧会ではミッフィーの家族とともに ある展覧会に行く・・と言う場面から始まって、
近代美術館所蔵の作品を見て行ったり、 またブルーナの貴重な鉛筆原画やポスターなども見られます。
夏休み期間中開催していましたから、小さなお子も楽しめるように工夫してあるんですね。
ミッフィーと一緒に絵画を見ていくと、今までとは違った見方ができて、とても良かったですよ。
 
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モネの作品や横山大観・木村武山・・・・などなど、そして、私の一番大好きな
菱田春草」氏の「落葉」も見ることができて感激でした。
 
「小林巣居人(そうきょじん)」の描いたよだかの星に、心打たれました。
よだかの星」は宮沢賢治が1921年ごろ書いた短編小説なんです。
それを 大きな絵本風に表したのが、小林巣居人です。
 
あらすじ
はちすずめや カワセミの兄でありながら、醜さゆえに鳥の仲間から嫌われ、
鷹からも改名を強要されてしまった「よだか」。
彼はついに生きることに絶望し、太陽や星にその願いを叶えてもらおうとするが
相手にされない。居場所を失い、ただ夜空を飛び続けたよだかは、最期に悲鳴をあげて、青白く燃え上がり「よだかの星」となる。」
 
このお話はかつて教科書にも載ったそうです。
よだかの星とは、特定されていないそうですが、昔、カシオペア座の隣りで青く輝いていた
「チコの星」だと、言われているそうです。
天文に詳しかった賢治が超新星を思い浮かべて書いたとされています。
 
誰からも嫌われた「よだか」。嫌われ者になったのは何も「よだか」のせいではなかったでしょう。
ただ、醜く生まれてしまったゆえ・・そして鳴き声もあまりにも醜かったゆえ…
太陽にも嫌われ、星にまで嫌われた彼の心はいかばかりだったでしょうか。
この物語を2度も 読んでしまいました。
悲しい物語と、醜いよだかの 壮絶な「死」が絵の中に描かれています。
涙が出ちゃいました・・・
最後に体が青白く燃え上がり、よだかの星となったことを、当のよだかは知る由もないんですもの。悲しすぎます。。。
 
ちなみに「ヨタカ」の鳴き声・・
 
 
今回はミッフィーの案内でいい絵をたくさん見ることができました。
今度、賢治の「よだかの星」を買うことにしましょう・・・・
 
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