徒然草

つれづれにさまざま書いています。

20世紀少年-ぼくらの旗-

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20世紀少年-最終章-ぼくらの旗
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友だち暦3年(西暦2017年)世界は「世界大統領」として君臨する”ともだち”に支配されていた。
殺人ウイルスが蔓延した東京はそびえたつ巨大な壁に分断され、都民の行動は完全に制限されていた。
そして”ともだち”は「8月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされる。」と言った・・

かつて、東京に現れて殺人ウイルスをばら撒いた巨大ロボットとともに消息を絶ったケンヂを慕う
姪のカンナは、実の父親がその”ともだち ”だと分かり、愕然とする。

その頃、都会の隅に暮らす人々は 小さなラジオから流れる一つの曲を聞く。
その曲は「矢吹 丈」と名乗る男が歌っている曲だ。
ギターをかき鳴らしながら歌うその曲は、かつてケンヂが歌っていたあの曲・・・

はたして・・矢吹丈と、ケンヂは同じ人間なのか?
では、ケンヂは生きているのか・・
そして、8月20日の正午とは・・何の意味があるのか、
人類は滅亡してしまうのか・・・


この映画は三部作でした。
一作目はちょうど去年の夏公開。二作目は今年の一月に公開され、
今回の三部で最終章となりました。

この”ともだち”とはいったい誰なのか。
昔「秘密基地」を作ったメンバーの心の中に 見知らぬ少年の影が常について回ります。
「あれ、だれだったっけ・・・」
「あれは・・・あの仮面をかぶった奴は・・」

そしてその「誰?」が最後に分かっていきます。
あっ!!っと驚く一人の人物・・・
みんなが忘れていた彼こそが 秘密基地を作って遊んでいた仲間に入りたかった
一人の少年だった・・
忘れ去られ、名もない一人の少年・・・だった。


今回の最終章では エンドロールが流れてからが、見どころとなっています。
なぜ、こんな事になってしまったのか、なぜ、少年が”ともだち”として君臨し、
世界中の人間を殺そうとまで思い詰めるようになったのか・・・
が、解き明かされていきます。

少年だった頃のケンヂの「一つの罪(つみ)」が この少年を追いつめた事に思い当たった。
あの時、勇気を出してさえいれば・・・あの時「友達」にさえ・・なっていれば・・・
「ごめんな・・・・ごめんな・・・・・」

エンドロール後に とても切なくなる場面が押し寄せてきます。
最後、涙が止まらず、困りました。
こんな結末だったんだ・・・と、感動しました。