徒然草

つれづれにさまざま書いています。

阿修羅・・・瞳うるませ・・

国宝「阿修羅展」   国立東京博物館にて・・

http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00

イメージ 1


阿修羅像に逢ってきました。
早朝のフレッシュ日立で上野に行き、それでも並びました。
ものすごい人気だそうで、待ち時間1時間は普通だそうです~~~
私も開館前に行ったのにもかかわらず40分ほど待ちました。

待ったかいってあるものですね。
阿修羅は・・・想像していたより、はるかにはるかにすばらしく、見とれるほどでした。

今回、国立博物館での展示は 阿修羅像が真ん中にいて 私達がまわりをぐる~っと
回りながら、前や横や後ろも見られる・・・という形でした。
本来阿修羅像は 奈良興福寺に数々の国宝級の仏像たちと静かに
悠久の時を刻んでいるんですね~~~
それが、横からも後姿も、見られるんですから、感動です。
阿修羅たちは・・・戸惑っているかもしれませんね。
イメージ 2

阿修羅は、734年奈良時代に造られました。
もともと、インド神話にでてくる戦いの神だったけれど、お釈迦様の説法を聞いて
仏教を信じるようになった・・といわれています。
もともと阿修羅が置かれていた「西金堂」(さいこんどう)は(今は無い)
聖武天皇のお后だった光明皇后が、亡くなったお母さんを忍び建てたそうで
八部衆」と呼ばれる一つのチームの中にいて、お釈迦様に仕え、
仏教を守る神様なんだそうです・・・

阿修羅像のお顔の瞳は 潤んでいるように見え、今にも泪があふれる・・・とも、見えました。
正面のお顔はまるで少年のよう・・小さく、優しいお顔です。
すらりとした6本の手を しなやかに広げている姿は なんとも言えずやさしげで穏やかそのものです。

真後ろから見ると、横の二つのお顔の横顔を見ることができ、すらりとした鼻筋もとてもきれいです。
着ている衣装も波うち、その模様までもが見えます。
昔はきれいな彩色をされていたであろうことも うかがいしれます。

阿修羅は153センチほど、あら・・私くらいだわ。なあんて((#^.^#)

阿修羅のほかの仏像もすばらしいです。
八部衆像(国宝)、十大弟子像(国宝)、1400点をこえる鎮壇具(国宝)・・・などなど、
奈良に行かないと見られないものが間近で見られました。
特に 「十大弟子像」の須菩提立像のお顔が とっても優しげで
思わず涙ぐんだくらい・・・すばらしかったです。

阿修羅像はお顔が小さく威厳もありますが「可愛らしい」とさえ感じました。
このような姿を拝見できる今日、私はとても幸せを感じました・・・

東京国立博物館 平成館
イメージ 3

フレッシュ日立・・上野駅
イメージ 4