徒然草

つれづれにさまざま書いています。

私のおひな祭り・・

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昨日(3日)は おひな祭りでした。
茨城はお昼頃から みぞれになり、夕方から夜、雪でした。
おひな祭りに雪なんて・・・滅多にあるものじゃないですね。

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大人だけですから、何もしませんが、お雛様だけは数日前から出して飾りました。
とはいっても 去年もブログに載せましたが、私のお雛様は「雛掛け軸」なんです。
お雛様が掛け軸になっているものです。

貧乏だった父と母の生活。
私が生まれた時に買ったものだと言いました。
母に痴呆の様子が見え始めた頃、思い出したように
「おひな様、持ってく?」って言った母が、箪笥の中から大切そうに持ってきたのがこのおひな様。
小さい時は毎年母が出して飾ってくれました。

我が家は父母は信州からの開拓民として 茨城に来ました。
大きな山々を自分で切り開き 田畑にしたのです。
大きな借金ができました・・・

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ですかたら皆さんが持っているようなおひな様なんて、とーっても買えなかったんですね。
でも、このおひな様は、小さい頃から私や弟の成長を見ていてくれたものなんです。
よく「じーー・・」っとお顔を見ていて、母に「よく飽きないねえ」って笑われましたっけ。
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今年ネットで調べてみましたら、あらら・・この雛掛け軸って今ではもう貴重品らしいです。
無いらしいですね。
いまの掛け軸は とっても可愛らしいお内裏様二人のみ・・が多く、
このようにひな壇が書かれているものは売っていないようです。

何はともあれ、いま、私の宝物となったこのおひな様。
私が健在であるうちは 毎年飾ってあげようと思っています。

この雛掛け軸を見ると、幼かった私と弟と、一生懸命働いていた、父と母を思い出し・・
つい・・涙が出てしまいます。
父は難病で60歳で他界、弟も50歳で亡くなり、母もホーム住まい。
あの頃には二度と、戻れないんですねえ・・・

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雛掛け軸・・(昭和戦前以前・・) 「吉徳」様HPからお借りしました。

雛祭には、雛人形を飾るだけではなく、床の間にも節句にふさわしい掛軸を掛けました。
その多くは「立雛」の図で、江戸時代以来、有名無名さまざまな画家たちが描いています。

 著名画家に特別注文して描かせた雛掛軸は高価なものですから、一部の富裕層に限られますが、庶民もそうしたものに倣って、質素な掛軸を飾ることがありました。それらの多くは町絵師による木版摺や泥絵具の素朴な絵画で、のちには印刷で大量に作られました。

 豪華な衣裳を着た雛人形が高嶺の花であった庶民にとって、雛掛軸はそれに代わる品でもありました。土焼彩色の土人形とともに、親戚・知人から贈られたいくつもの雛掛軸を部屋いっぱいに飾る風景も昭和30年代までは各地に見られたものです。

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