徒然草

つれづれにさまざま書いています。

母の編んだセーター

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ホームの母に会いに行ってきました・・
とても元気そうでした。

この冬 ホームでは風が流行って 次々皆さんにかかり
母も具合が悪かったとか・・・
で、入り口で 手を消毒しました。
「帰りにも必ずやって行って・・・」と係りの方。
集団で生活しているから そうなんです・・・・

母に下着とちょっと着る部屋着を持って行きました。
何回も何回も身体に合わせて 「いいのだねえ・・」と。
「安いものなんだから箪笥にしまわないで着てね」
「でも、もったいないでしょう・・今はもう農作業もしないで
こうしてのんびりしてるんだから 洋服も汚れないのよ~~
からしまっておくわね」
母親とはそういった人なんです。

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この前尋ねたときに 自分で編んだ手編みのベストを着ていました。
ホワイトベージュのとってもいい感じのベストで
「ちょうど編み終わったから着てるの。あんたにあげようか??」
と 嬉しそうに言っていた母。
今日はちょっと寒そうだったので
「この前編んだ毛糸のベストは?着ていれば暖かいのに」
「毛糸の?ベストなんてあったかしら・・・・」

認知症とは悲しいものです。
あんなに自分で編んだものを嬉しそうに着ていたのに
本当に悲しくなりました。
箪笥の中を見させてもらったけど ありません。
あのベストはいったいどこへいってしまったのでしょうか・・・・

その他に セーターとかぶりのベストがありました。
ちょっと写真に撮り 記録に残しておこう・・と思いました。
でも きっとまた忘れてしまうんでしょうね・・・

ベージュ色と 淡いブルーの毛糸それぞれ10玉ずつ 買って持って行きました。
「これは何を編んだらいいの??私のものでいいの?」
ととてもニコニコと嬉しそうな母。
「お母さんの物でもいいのよ。 春先に着れるように編んだら?」
「そうね!この色だと春がいいのね~~」

どこかに行ってしまったベスト。
悲しい思いで帰ってきましたが きっと母が どなたかに差し上げたのでしょう・・
「いいのを着ているね!!」
といわれて、 きっと嬉しくなったんでしょうね?おかあさん・・・・