徒然草

つれづれにさまざま書いています。

阿弥陀堂だより・・・をみて。

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阿弥陀堂だより・・・
このたび再販されました。待っていました、なかなか無くて。
寺尾 聰さん 樋口可南子さん 北林谷栄さんの見事な演技に
どうしてもほしかった一枚です。

長野県飯山市が舞台だというこの映画は
目だって何かがあるぞ!!・・・という映画ではありません。
信州の山の中の いたって平凡な土地とゆったりと流れる川と
そこに暮らす どこにでもいる人々と 主人公たちが織り成す、
いたって平凡な日常を 淡々と・・そして人情味豊かに描いた作品です。

阿弥陀堂に暮らすおばあさんと 都会の大病院で心を病んだ医師、
そして その彼女をやさしく見守るだんなさん。
それらの中で心を病んでいた彼女が 少しずつ少しずつ癒されていく
その様子は 美しい信州の風景や 人々の温かい心とともに
画面いっぱいにあふれていきます・・

見ていると 知らず知らず私も涙が出て、癒されていくようでした。
今は時間があっという間に過ぎていくようで、自分自身も
心の余裕がなくなっているような そんな気がしますが
この映画を見終わったときに 大きな感動を覚えました。
ちょっと前までは こうした温かい人情はどこにでもあったのです。
今だってあるんです。
ただ、なかなか分からなくなっているだけかもしれません・・・

静かなこの映画ですが 私のお気に入りの作品で
またひとつ宝物が増えました。