徒然草

つれづれにさまざま書いています。

母の笑顔

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ホームの母に会いに行ってきました。
母の部屋は8畳間くらいでしょうか。家具等が置かれていますが
一人部屋だし、南向きなので明るくいい部屋です。
ほかの方たちは主にベットで寝ている・・・と聞き
簡易ベット(折りたためるもの)がいいですよ。と職員さんが言うので
それを持って会いに行きました。

「あれまぁ・・・何??それ??」
母はとても元気らしく 大きな荷物にびっくり。
「お母さんのベットよ」
「ベット????まあまあまあ・・・高いものを」
「こんなベットでいい・・・って職員さんが言うから、安いのだけど」
「まあ・・・大変だったわね~~これ、私のなの????まあまあああ・・・」

お掃除をしてベットを置き その上にお布団を置き・・
「今度からはお布団をたたまなくてもいいのよ。疲れたらこのまま
この上に横になれるからね」
「そうね!!ほかの人達もこうしてベットを置いてるのよ~~」
とっても嬉しそうな母を カメラでパチリ!
こんな簡易ベットでそんなに喜んでくれるなんて・・・
知らなかったとはいえ もっと早く用意してあげるべきだった・・・
私もうかつだった・・・と 思いました。
職員さんも、「ベットだと寝起きも楽だし、よかったね~~」と
言ってくれました。

持って行ったお菓子とお茶で 今度は私の孫の写真を見ました。
すると、「あ、そうだった・・」と何やらガサゴソ・・
大きな袋から取り出したのは・・・
「あんたの孫ちゃんのベストを編んだの。これ、どうお??」
ピンク色のベスト!!
遠くにいてまだ一度も会った事のないひ孫のベスト・・・

認知症になっちゃった母が ひ孫のために編んだ小さなベストは
私を驚かしました。
一生懸命編んでくれたベストは 孫ちゃんがきっと着てくれることでしょう。
親とはありがたいものです・・・

写真を見たりベストの話をしたり・・・
「あら・・このベットは誰が置いたのかしら??」
「私が買ってあげたのよ」
「ああ・・そうそう、そうなのよね。高いものをね~~~」

認知症は悲しいものです。
でも最近は 自分に言い聞かせ言い聞かせ 孫の名前も覚えているし
編み物も思い出したし、一緒に生活している方たちのことも
忘れないし、きっとベットの事も絶対忘れないと思います。

おかあさん、また行くからね。がんばってね!!