徒然草

つれづれにさまざま書いています。

不思議なめがね????

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この前のお休みの日に思いついてご近所の美術館に行きました。
ゆっくりと見てまわり 私の好きな日本のコーナーも見て 満足して帰りに売店をのぞき・・
そこに不思議なものを見つけました。

「STEREO VIEWER」と書いてあります。
見本品があって覗けるようになっていて見てみますと、なんと不思議。
一つの平面的な絵が 立体化して見えるんです。
これはよく映画などで不思議なメガネをかけてみると映像が飛び出したりして見えるのと
同じなんでしょうか・・・

そういえばむか~~し・・
私が小さかった頃 父と母と弟とT市にお買い物に行き 私は父に絵本を買ってもらったんです。
父は他のもの、例えばおもちゃとかお菓子とか・・そういったものは貧乏だったせいもあってか、
買ってはくれませんでしたが 「本はいくら読んでもいいぞ」という人で 
コナン・ドイルの難しい本など買ってくれたものでした。
私の本好きはその影響もかなりあるようです・・・・

その絵本には赤と青のセロファンのメガネが付いていて それで見ると絵本の中が
まるで生きているように見えました。
私と弟はなんて不思議なんだろう・・・と本が傷むほど見たものです。
この「STEREO VIEWER」を覗いた時にふと、昔の父の笑顔が浮かび
思わず2個も買ってしまいました。

帰ってきてからよくよく覗いてみますと 同じ絵が右左についていて それを上のレンズから覗くと
ステレオのように見える・・・・って事らしいです。。
焦点が合うと とーーっても不思議。
広重の大きな波や その中を必死に行き交う小さな舟が
今にも波間に呑まれそう・・・・・だったり、空から降る小さな雪のひとつひとつが
きれいに立体化して見え まるで手にとるように舞っています。
不思議ですねぇ~~~~~
ちょっとした異空間で、ずーーッと見ていても 飽きません・・・

こんな小さなかわいいものですが 買ってきてよかった・・と思えるのです。
小さな世界の中に たった60歳で死んでしまった父や 50歳で図らずも亡くなった弟を
みることが出来たような気がします。
このSTEREO VIEWER」のおかげで 貧乏だったけれど楽しかったあの日を思い出し
ちょっと涙が出てしまいましたが 懐かしい時間を持てました。