徒然草

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「魔女と過ごした七日間」・東野圭吾 著

 

 

「魔女と過ごした七日間」


  東野圭吾 著  角川書店

     2023年03月17日  初版発行

 

 


その夏、信じられない ことばかり起きた。


その女性と出会ったのは、複合公益施設内のエレベーターホールだった。
陸真がエレベーターに乗って扉を閉めようとしたとき、赤い小さな球が
転がってきて、扉の間に挟まった。
車椅子の男の子と一緒にいた女性、なんとも美しい人だった。
陸真が帰ろうと空を見上げると、いまにも降りそうな空だ、
するとその女性は「5分後に雨が降る、さらに10分後に雨が止むから
その時に帰りなさい」と言った・・


陸真は父と二人暮らし。中学三年生だ。
そんな父がある日他殺体で見つかる。
父の名は月沢克司。現在警備保障会社勤務であった。


少し前まで父は警察官で「見当たり捜査」をしていた。
いまの世の中は、AIによる監視システムが強化された世の中、
しかし克司は「AIでは分からない」と言っていた。
指名手配犯を探すスペシャリストだった元刑事が
なぜ、殺されたのか。
捜査が始まった。

そんな中、思いがけないことが起こる。
父は他に女性がいたのだ。しかも子供まで。
そしてその子供は女の子で高い知能を持っているといわれる。

やがて以前エレベーターホールで会った美しい女性は円華(まどか)といい、
陸真の父、克司の死の真相を突き止める・・と言いだした。
そして、陸真と親友の純也は彼女と共に その渦中に入って行く・・

 



 

何とも不思議な女性・円華。その目で見つめる先には 真実が見えそうである。
陸真に与える指示も的確で的を得ている。
しかし彼女の本当の姿は、皆目謎なのである。
母を幼い時に癌で亡くした陸真、いま父を亡くし この先どうする・・と
考える。中学三年生で受験を控えている彼。
そんな彼の支えになる親友の純也。

そして 彼らの冒険が始まっていく・・
7日間の陸真の冒険である。「父はなぜ死ななくてはならなかったのか」
そう、それを突き止める冒険である・・