26日、長男に誘われて、講演会に行ってきました。
水戸左近の桜が、なぜ、大切な桜なのか・・
九代藩主徳川斉昭公、その正室「登美宮吉子女王」、そして二人の次男、慶喜公。
彼らの織り成す、歴史的な、大切な役割、そして、そこにあった、「左近の桜」とのかかわり・・などの、とても有意義なお話でした。
※ 講師は、稲葉寿郎氏。
(水戸千本桜プロジェクト代表・清真学園高等学校・中学校教諭)
※ また、日向ひまわり氏の講談がありました。
書き下ろし講談「水戸左近桜譚(ものがたり)・・
稲葉氏の 資料を基に 斉昭公、吉子夫人、慶喜公、そして左近の桜とのかかわり、なぜ、水戸弘道館や、偕楽園に由緒ある桜があるのか、なぜ、この桜が大切なのか・・等のお話を聞けました。
偕楽園の好文亭前にあった左近の桜は、先日の台風で根こそぎ倒れ、再生は叶いませんでした。とても残念でした・・
稲葉先生始め、多くの桜を愛する方々が、宮内庁に陳情し、茨城県も動き、再び由緒ある桜を分けてくださることになりました。
しかし・・中には、「桜は景観を損ねる」という方もいまして、とても残念です。茨城県民は偕楽園の梅の時期、全国から観光の方が押し寄せますので、帰って、この左近桜の開花を楽しみにしている方々が多いと言われます。
ですから、稲葉氏はじめ多くの方々は、その歴史的なことから話を進め、「元々、斉昭公に嫁がれた登美宮吉子女王は、有栖川宮家の末娘で 斉昭公に降嫁の折、仁孝天皇より、御所の左近の桜の株分けを3株頂き、江戸へと持参した桜なのです。と、言う事。
京都御所、紫宸殿にある、「左近桜」の苗木なので、とても由緒ある木です。
そういった経緯のある立派な桜ですから、県民のためにも、新たに宮内庁より桜の苗木を頂くことに決まったのですね。
コロナの影響で、植えるのが遅くなっています。早く何とかして植えて頂きたい・・と、思いますね。
講談師・日向ひまわり氏による、「水戸左近桜譚」が披露されました。
※ 口演 日向ひまわり 作・稲葉寿郎 構成・補綴 日向ひまわり
「斉昭公に降嫁された有栖川宮家の末娘・登美宮吉子女王は、御所の左近の桜の株分けを拝領して、江戸へ。その桜は、小石川後楽園に植えられ、更にその株分けされた桜を、斉昭公が造営された水戸弘道館に植えられました。
この弘道館に幼少期、学問を習ったのが、二人のお子、七郎麿、後の慶喜公です。左近の桜と共に成長し、母とも思い大きくなっていった七郎麿。
やがて、一橋家の養子となり、江戸へ。将軍から、「慶」の一字を頂き、慶喜と名乗ります。次期将軍に・・と思われた彼でしたが・・」
物語は後半へと続きました・・・・
講談は 本を読み解くようにすすめます。パンパン!という張り扇の音も気持ちのいいもので、ひまわりさんの息をもつかせぬ話にも熱が入って、思わず涙が出そうでした。とても面白く、「身になった」と感じました。良かったです!!
最後に、聞いていた方の質問にも、答えておられました~~
いま、コロナで、ずっと・・こうした講演なども全部キャンセルになっていました。先日の講演会も、マスク、消毒、換気、人員を半分に減らす・・・等など、されて、観客も6~70人ほどでした。本来なら、もっとたくさんの方に聞いてほしかった内容でしたが・・仕方ありませんね。聞けただけ、よかったと感じています。
歴史的な話、特に慶喜公や、はたまた、渋沢栄一氏にも及ぶようなお話は、本当にためになりますね。
ありがとうございました!(#^.^#)
令和3年02月26日(金)