徒然草

つれづれにさまざま書いています。

旧下大津小学校脇の「奉安殿」・・

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奉安殿    かすみがうら市加茂

 

※ 奉安殿  戦前の日本で、天皇と皇后の写真(御真影)と、教育勅語を収めた建物。1910年代とされている。戦後、GHQの命によって撤去や、地下に埋めるなどされた。

 

ここにはまだ残されているんですね。

私は戦後生まれで、教育勅語など知りませんが、幼い頃、父や母が言っていたのを覚えています。尋常小学校の校門あたりにあって、朝晩この前を通るときなどは、敬礼したりしたそうです。また、教育勅語なるものも暗記して、毎朝唱えた・・等とも言っていました。奉安殿の中には、天皇皇后の写真があったようですが、もちろんその写真を見る事さえできなかったそうです。戦前、戦中は天皇は「神さま」でしたからね。

 

そんな事を思い出すと、あの当時の若々しい父や母の顔を思い出します・・

 

奉安殿は、ほとんどが壊されたり埋められたりしたそうですが、きれいな状態で残されているのは、桜川市真壁の奉安殿です。雛祭りの時に見つけました。

旧出島村の奉安殿よりも立派で、きれいに保存されています。

 

戦中の遺物・・とはいえ、この奉安殿の事を知っている人も少なくなり、やがて朽ち果てていくものでしょうか・・ここのものも、ちゃんと保存されては・・どうやらいないようですし。

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間近にこうした建物を見ると、父が母が、戦争のさなか、尋常小学校や中学校で学んでいた、大変な時期を思います。今では想像もできないほどの学校生活だったようですが、父も母もそれを「当然」と思って学んでいたのでしょう。物のなかった時代、学校は楽しかったそうです。二人とも、「教育勅語」をそらんじて聞かせてくれたことを、懐かしく思い出します・・

 

 

撮影日・・2020年03月

 

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桜川市真壁にある「奉安殿」。

 撮影日・・2016年

 

 

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