監督 犬童一心
普通の家庭の普通の主婦、休みの日の夫はただテレビを見ながら大笑い。一人息子は引きこもり。
何か物足りないが、何も言わない、言う気も起きない。
一流会社の女社長の彼女。もっともっと会社を大きくしたい。年若い旦那は、女と遊び歩いてる。
でも、それを言うのを止めている。
そんな二人はある日、病気の告知を受ける。
余命もわずか・・二人は入院先で出会う。
ある日、偶然にも、手にした12歳の女の子の手帳。
それには、自分がこれからやりたい事「死ぬまでにやりたいことリスト」がいっぱい書かれていた。たった・・12歳の少女の夢・・
「これ、やってみよう」
二人はあり得ない決断をする。このリストの中の事をやろう！そう決心した。
そして、一つひとつ着実に、やっていく。
飛行機からのダイビング、ももいろクローバーZとのコンサート、等々。
これも、あれも・・心が折れそうな時、二人で実行していれば、とても幸せで、
自分らしく生きられた・・と思う。
そして・・二人は気がつく。
なんで、周りに、家族に、自分の事を知って貰わないのか・・と。
知ってもらおう・・そう思いつく。
自分が余命残り少ないこと、家族を愛していること。
女と遊び歩いているあの人、会社の金を横領していることも伝える、
あなたとは別れること。
そして・・伝えた二人に、奇跡が待っていた・・
生きることに疲れていた二人は、生きることの楽しさ、幸せだと思えること、
に、出会えた。これ以上の幸せって、あるだろうか・・と感じた。
笑った、泣いた、怒った・・そんな事って幸せなんだ・・と。
果たして、私だったら、こんなふうにできるのだろうか？
一番にそう思えました。
毎日、何もせずに暮らし、ただ、ぼーっとしているような・・そんな気もしました。
余命を只々懸命に前を向いて進むことが、いかに大切かを教えてくれたような気がします。
見終わって、とても幸せな気持ちにもなれました。
