徒然草

つれづれにさまざま書いています。

小倉百人一首・・の本>^_^<

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田辺聖子さんの「小倉百人一首

この本はいまから10年程前にやっと買い求めた貴重な本です。
書店で見つけたときは「きれい!!」でした・・・
岡田嘉夫さんという方の絵がとってもいいんです。
それにつられて 欲しくなって お金を貯めてやっと買ったものです。

上下巻で百種の和歌が掲載されています。
和歌はなかなか難しく読んだだけでは全く理解できないものがほとんど。
でもこの本は丁寧に解説がされており とても素晴らしいんです。

「恋のうた」が多いですね~~~
王朝人の風流な感じが目に見えるようです。
平安の世の中 貴族たちはいまで言う「てがみ」を 和歌にして
恋する相手に贈ったんですねぇ・・・
現代では「携帯電話」なるものがあり メールも飛び交い あっという間に
気持ちも用件も伝わる時代。なんと殺伐とした時代ではありませんか・・・

相手に贈る和歌にも 気持ちを込め 遠回りをしてやっと伝わるような。
その相手もお断りのお返事にまたまたきれいな花を添え そっとお断りする・・
なんと風流じゃありませんか・・
まあ、時代ものんびり~~~としていたんでしょうか。

「忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は
        ものや思ふと 人の問ふまで」    平 兼盛(たいらのかねもり)

      僕は自分の思いをじっと胸に秘め隠してきたが おのずと顔や雰囲気に出たのか・・
      ‘‘君は恋しているんじゃないか?物思わしげにみえるよ‘‘
      と、人に尋ねられるほどになってしまった・・

10年も前に買って 買ったときは夢中で読んだのに つい忘れていた小倉百人一首の本。
秋の夜なが 改めて読んでみよう・・・と思っています。