徒然草

つれづれにさまざま書いています。

内田康夫「風の盆幻想」を読んで・・ヽ(*^^*)ノ

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内田康夫さん最新作 「風の盆幻想」を読みました。
やっと新刊本が出ました! 最近新刊本がなく「どうしたのかな?」と思っていました。
売れっ子作家ですから、あちらこちらの本に書いているのだと思いますが、待っていました。
待望の書き下ろし作です。 
一気に読んでしまいました・・・・・(●^o^●)

内田作品といえば「浅見光彦名探偵」
この作品も 図らずも事件に首を突っ込む形となっての浅見くんが出てまいります。
今ではテレビの画面でも活躍していて「浅見・・」と言うと誰でも知っていそうな感じですねぇ~~
私もこの浅見くんが大好きで 毎回読んでいます。

今回の事件の舞台は「風の盆」と呼ばれる有名なお祭りがある
富山・八尾町の「風の盆」祭りが舞台です。
哀愁を感じさせる胡弓の音色が聞こえてきそうな「風の盆」
そこで起きる不可解な事件に 浅見君と同行した「内田先生」が巻き込まれていきます。
少しずつ少しずつ事件の核心に触れていきます・・・・・

風の盆のお祭りのある富山県方面には行った事はありません。
でもこの本を読み進めるうちに 胡弓の調べと八尾の風景が見えてくるような錯覚に陥りました。

老舗旅館の美人若おかみとその回りの人たちの哀しい恋模様を絡ませて
事件は起こります。
恋に生きようと思う心 そしてもつれていく糸のように哀しみもあふれて・・・

内田作品はただ単に事件を追い詰めて解決するだけでは終わりません。
浅見光彦の「人間大好き」な心が 叙情豊かに描かれます。
「悪人も人の心を持った人間」 一貫してそう思う彼。
私はこの浅見君の心が大好きです。

今回の作品は越中おわら風の盆の風景が目に見えるような そんな作品で、
またまた私の大好きな本が一冊増えました。
読んでいない方、ぜひ読んでくださいませ。

最後に。 
浅見光彦・・・・って、実在の名探偵・・・??
そ、、そんな事ないですよねぇ・・
でも、なんか事件があるとブルゾンを着た浅見くんが あのとび色の目で
事件現場を見ているような・・・そんな気がしてくるんですよねぇ~~~~(^◇^;)